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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】the band apart × DOPING PANDA(2002年3月号)- バンドって最終的には、ピンでやるもんだと思っている

【復刻インタビュー】the band apart × DOPING PANDA(2002年3月号)- バンドって最終的には、ピンでやるもんだと思っている

2002.03.27

 下北沢SHELTERでthe band apartとDOPING PANDAの共同イベント「mellow fellow」が3月から隔月(基本的にはね)でSTART!! この両バンドのひねくれなのに素直具合、ホントに要注目です!!! [INTER VIEW:CHIE ARAKI]

お互いに認められる要素がある関係

——そもそも、この2つのバンドの出会いは?

FURUKAWA(DOPING PANDA):去年、ACBでthe band aprtが出たときに、彼らがDEMO CDを配っていたんですよ。それを聴いたらもう一目惚れ!! アプローチはDOPING PANDAの方からです。 

ARAI(the band apart):初めて会った時のこと、すごく覚えているよ。ドーパンは事前に知っていたんですよ。 

FURUKAWAお前、それは嘘だろ?!

ARAIそんなことないよ。うちのBASSは好きだったみたいだよ(笑)。だから、声をかけられたとき、びっくりしたんですよ。うちらにはまだ音源の話もない頃だったし。 

FURUKAWAそれは光栄ですねぇ。普段ライブを見に行くことって、少ないんですけど。バンドアパートに限っては、見たくて見たくてしょうがないくらい気になっちゃったんですよ。この気持ちどうしたらいいんだろ(笑)って。 

ARAI僕らって基本的には、仲のいいバンドっていないんだか、出来ないんだか(笑)っていうむさいバンドなんですよ。そんなにバンド単位でバンドと友達になるバンドじゃないんですよね。だから珍しいことなんですよ。で、なんでかって言ったら、逆にうちもDOPING PANDAがツアーに行く車の中で普通に流れていたりするんですよね。メンバーみんなが好きなバンドなんですよ。お互いに認められる要素がある関係なんですよね。 

——認め合っていると。

ARAI演奏が旨いとかなんとかって、言い出すときりがないじゃない。ドーパンはやっぱり歌。歌がいいところですよ。曲というか歌。 

FURUKAWAバンドアパートも強いて言うなら、やっぱり歌ということかな。 

ARAIとにかく音楽が良くなかったら、バンド同士でどこを認め合うんだ?! っていうことになるじゃないですか。

FURUKAWA同じ歌という点を挙げているんだけど、僕らにはないものをもっているんですよ。複雑なんですよ、彼らは。俺らがこうしたいなぁっていうツボをバンドアパートは事も無げにやってのけている感じがして。

ARAIドーパンだって、シンプルじゃないよ(笑)。

——その辺、ひそかな共通点だったりするかもしれないですね。

だって、仲良くなりたかったんだもん~!! 

——3月から、共同企画「mellow fellow」がSHELTERで立ち上がりますね。

FURUKAWAきっかけは俺らなのは間違いないですよ。ずっと片思いだったから(笑)。一緒にやりてぇなっていうのがあって。巻き込んじゃいました。まだ始まっていないんだけど、思ったより大変ですね。

——共同企画じゃなくても、DOPING PANDAの企画にband apartを呼べば楽じゃないですか。 

FURUKAWA友達のバンドを呼んで企画をやるのも楽しいんだけど、今回はそれ以上のものを組み立ててみたかったんですよ。band apartとやったらもっと面白いものが出来るんじゃないかって。新しいことが出来るかなって。

——band apartとしては、それを了解したと。

FURUKAWAそれはどういうこと?! 

——(笑)。いろいろあるじゃないですか。大人な判断だとかね。

FURUKAWAあはは、俺らの方が出てきたのが早いからっていうか、軽く騙している所あるんじゃない(笑)。彼らは企画とかやってなかったし。出会った頃なんか、普通のハコのブッキングとかに出ている位だったから。巻き込むなら今だ!! って(笑)。だって、仲良くなりたかったんだもん~!! 

ARAIやっぱりね、一風変わったような、ひねったような音楽が僕らは好きなんですよ。王道な反面、ひねくれたような。周りにはかっこいいバンドはいても、そういう同じひねくれ具合の2つのバンドが何かを発信したら、変でしょ。でも面白いんじゃないか。僕らにとっても意味がある企画なんですよ。 

FURUKAWAバンドって最終的には、ピンでやるもんだと思っているんですよ。しーんでつるんだりしないで。だから、今こういう企画をやるっていうのは、4、5年先にこういうイベントがあったよねっていう風に話題に上ったら勝ちだなって思っているんですよ。 

ARAI今だから出来る企画だと思いますよ。どちらのバンドにとっても。今しかできないからこそっていうのもありますね。

——意外とJUSTなタイミングだったりするんですね。 

FURUKAWAそれはあとからじゃないと判らない。でも、俺らは最終的には絶対JUSTにしてみますよ。 

ARAI思い立ったが吉日っていうのあるじゃないですか。そういうのもあるんですよ。今からたのしみです。

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