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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】BLUES LION×花田裕之(2001年10月号) - 俺にとってBLUESっていうのは帰る場所みたいなもの

俺にとってBLUESっていうのは帰る場所みたいなもの

2001.10.04

花田のライブを観てなかったらBLUES LIONはやってなかったかもしれん

柴山:花田が突然あの世界に入り込んできたじゃん? スワンプ系の。

──Rock'n' Roll Gypsiesの頃ですか?

柴山:そう。俺はそれ何回も観とるけんね。好きやったから。それ観て、何やってんだ花田と思いながらも半分うらやましい所があって。その影響はあったかもしれんね。もっと素直にやってみるのもいいかなあって。あの頃の花田のライブを観てなかったらBLUES LIONはやってなかったかもしれん。あと、下山のギターも変わったもんね。センチメンタルフールの頃は、正直な話、BLUES下手くそやなあって思っとったけど、観よるうちにだんだんよくなってきて。バリバリのもういいよって感じのBLUESじゃないんだけど、でもちゃんとBLUESがあるっていうところが俺には魅力的だった。

(そして話が下山氏の話題になってしばらくした頃、ご本人が登場)

──下山さんって最初はBLUESを弾くタイプじゃない感じがあったんですが。

下山:今でも誰も思ってないでしょう(笑)。でも生まれてはじめて組んだバンドってブルースバンドだよ。俺はやりたくなかったけど、ベースの奴が好きでブルース・ブレイカーズの曲とか、高校生のくせにそんなんばっかやってた。

──ずいぶんシブい高校生ですね。

下山:そいつが通信販売で山のようにBLUESのレコード持ってて、勉強みたいにそれを聴かされた。でも子供には退屈なんだよね。だけど、ジミヘンとあんまり変わらないじゃんって感じはしてた。音程が不思議だったんだよね。へんなもんだと思ってましたね。

──Rock'n' Roll Gypsiesをやったことで変化みたいなものはありました?

下山:変化があるとしたら、60/40を解散した後、1年~2年ぐらい聴いてたのがなんとなく影響あるのかもしれないけど…、一番の影響としては、ギター買ったからだと思う。ストラト買ったんだけど、それでなんとなく自分のスタイルが変わったかなあ。割と自分の主体というのはあまりなくて曲主体なんで、曲に弾かされる感じっていうのがすごくある。(どんな曲でも)できるできないでいえば、いつでもできるとは思ってるんだけど、自分では、やってて説得力あったりなかったりはある。

──なるほど。僕としては柴山さんと下山さんの組み合わせは非常に嬉しいものですね。

柴山:まあセンチメンタルフールで一緒やったし、そもそも昔から知り合いだから。ただそれでね、一回一緒にやってみてこいつヤダなあと思ったら二度とせんけど、やっぱり下山本人に対しても下山のギターにも愛着があったんだろうね。

──うーん、なるほど。やっぱり、僕にとってBLUES LIONの『X-01』も花田さんの『NOTHIN' ON』も一番いいと思う所は、どちらもすごく憧れる世界なんですね。

下山:でもあんまり真似せんほうがいいよ(笑)。

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