ゲスト・ハリウッドザコシショウさんの、トリップ感ほとばしるトークと、さすがのフォトジェニックな表情ー溢れる魅力を余す所無くフルボリュームでお届けします。写真×与太話企画、第3弾。(撮影/PANORAMA FAMILY 文・構成/山脇唯)
真面目に答えたほうがいい?
山脇:何を聞いていこうかな、と。
ザコシショウ:はい。何言ってもいいよね。
山脇:まずは……お洋服はどこで買われるんですか?
ザコシショウ:ボケてもいいんでしょ? 乞●にもらってます。
山脇:あ、じゃあ、こだわりはない……と。
ザコシショウ:こだわり? ありますよ。浮浪者はいやなんですよね。ルンペンがいい。洋服はドイツのルンペンからもらっています。
山脇:ルンペンは、どこかおしゃれですもんね。ツイード素材とかを、きっと。
ザコシショウ:何言ってんだあんた、何を真面目に受け答えしてんだ。
山脇:えっと、お住まいは、どちらでしたっけ。
ザコシショウ:ないです。家がないです。浮浪者ですから。
山脇:でも前、中央・総武線のホームでお見かけしたことがあって。
ザコシショウ:それ俺じゃねえんじゃねえか? それ俺じゃないよ。
山脇:えっ、でも、そうでしたよ。
ザコシショウ:色々いるんだよ、影武者が。今の俺だって、本物のハリウッドザコシショウじゃないんだよ。俺はメキシコザコシショウ。
山脇:えっ
ザコシショウ:だから、この俺は実在していない。
山脇:ああ、だから、お見かけしたときになんてお声かけすればいいのかなって。
ザコシショウ:なんでよ、普通に声かけたらいいじゃない。
山脇:なんて呼びかけたらいいのかな、ってとまどっちゃって。
ザコシショウ:●●でいいですよ。
山脇:それは、特定のある人のことになりますよ。
ザコシショウ:でも、いるでしょう、他にもいっぱい。
山脇:ハリウッドザコシショウさん、って呼ぶのもちょっと長いから、どこで切ったらいいのかなって。
ザコシショウ:ハ、で切っていいですよ。言ってみて。
山脇:ハですか? ハ・リウッド……皆さんからは何て呼ばれるのが多いですかね。
ザコシショウ:二宮金次郎って呼ばれています。
山脇:(笑)
ザコシショウ:真面目に答えたほうがいい?
山脇:そのまま、文字起こしして……まずかったら……
ザコシショウ:まずいんじゃねえかな。●●とか、●●●●●とか●●●●でしょ。
山脇:どうだろう、それはニアリーイコール……同じ人ですよね。
ザコシショウ:俺は世の中のこと、詳しくないから、わかんないんですよ。じゃあ、●●さんでいいですよ、そう呼んでください。
山脇:それは……?
ザコシショウ:あの、ココ刺されたのに、反対側を見ちゃった人。
山脇:ああ! 動転しちゃって。
ザコシショウ:痛すぎて、神経が逆いっちゃったんだよ。
山脇:恐竜もそうだっていいますよね。
ザコシショウ:恐竜? 時代錯誤にも程があるよ、あんた。
山脇::恐竜も体が大きすぎて、「痛い」って感じるまでにすごく時間がかかるらしいですよ。
ザコシショウ:オイオイ、想像の話はやめてくれ、現在の話してくれよ。恐竜って、そんな大昔の、想像の話じゃなくて。
こんなことばっかり言ってていいの? 酔ってるって書いといてよ。
山脇:お肌がきれいですよね。
ザコシショウ:肌はね、ケアしてますからね。
山脇:どんなケアを?
ザコシショウ:木工用ボンド塗ってますから。
山脇:え、本当ですか(笑)? 本当には、何をしてるんですか?
ザコシショウ:自分のザー●ンを塗ってます。
山脇:うわあ。
ザコシショウ:もう酔っぱらってるからさ。だからキレイなんですよ。
山脇:でも、なんか、肌にいいんだよっていうのを、なんか漫画で読んだことがあります。中学校の頃、そういう話ありましたね。
ザコシショウ:『ビーバップハイスクール』でそういうネタがあったでしょ。飲むと肌ツヤが良くなるっていう。
山脇:そうだ、それだ。でも、飲むと、ですよね。塗ると、じゃないですよね。
ザコシショウ:塗るって、それどっかの国の呪いのやつだよ。それは。
山脇:呪い?
ザコシショウ:仮面にね、好きな人のことを思って、自分の塗りたくってかぶるんだよ。そういう呪い。
山脇:それはなんのために? 誰に対する呪い?
ザコシショウ:それは、その好きな人をものにできないっていう怨念が。仮面になるっていう。こんなことばっかり言ってていいの?
山脇:音楽の話を聞かせてください。好きな、よく聴く音楽。
ザコシショウ:『だいじょーぶだぁー』っていう、志村けんさんの。
山脇:はい。
ザコシショウ:あれを、60分くらい、iTunesにいれてますよ。
山脇:そっか、そういうミニマルな音楽が好きなのかなっていうのは、思ってました。リズムのある。
ザコシショウ:ミニマル? だ~いじょ~ぶだぁーD~J~D~
山脇:(笑)
ザコシショウ:D~J~D~
山脇:トシちゃんのモノマネのときも、バックトラック、わりとリズムにのせて……
ザコシショウ:トシちゃん? 筧利夫? 筧利夫のモノマネはしてないよね、俺。
山脇:モノマネされてるほうの……
ザコシショウ:ああ。つるつるの方でしょ。
山脇:つるつるではないですよ。
ザコシショウ:そうでしょ、だって。日に日に、日単位でなくなっていってるからね。
山脇:わああ。
ザコシショウ:でも、こういうの聞きたいと思うよ、みんな。
山脇:実際は聞きたいけど、文字にしたときになあ。
ザコシショウ:大丈夫でしょ。
山脇:大丈夫かなあ。
ザコシショウ:DJDでしょ。
山脇:あっ(笑)
ザコシショウ:酔っぱらってるから。酔ってる時にインタビューするとこうなっちゃうよ。
山脇:じゃあ、酔っぱらってるってちゃんと書いときます。
ザコシショウ:全部の後ろに(酔)ってかいといて。(笑)じゃなくて、(酔)。
山脇:酔ってますよ、って。
ザコシショウ:酔えば酔うほど強くなる。「酔拳4」。あ、5かな。「酔拳2」までジャッキーチェンだったけど、3からわけわかんない人がやってたでしょ。
山脇:あ、そうなんですね。シリーズ物でよくある……
ザコシショウ:4がそのへんのアレで、それで、5で、俺。返り咲きだね。
山脇:返り……? 何がどう、返ってきたんですか。
同時上映は『あさりちゃん』だったんです。
山脇:映画は結構観てますか?
ザコシショウ:観てますよ。
山脇:どんなのを。
ザコシショウ:こないだ観て面白かったのが、『キン肉マン』の宇宙野武士編。だいぶ前の。アシュラマンの宇宙野武士バージョンが出てきて、サンシャインの宇宙野武士バージョンが出てきて、最後にラーメンマンがなんとか星に行って、「僕はここに住む」とか言う。ゆでたまごは干渉していないんじゃないかな、あれを観たんですけど、すごくつまらない映画です。こんなマンガがあるんだな、って。
山脇:それはどこで?
ザコシショウ:東映マンガ祭りでやってたんですよ。同時上映は『あさりちゃん』だったんです。
山脇:え、じゃあ結構前ですよね。
ザコシショウ:20年くらい前かな。
山脇:「あ~きれたあの子はあさりちゃん~」の。
ザコシショウ:あれもやべえ話でね。家庭内暴力の話だよね。よくあんなの普通に連載してるよなっていう。
山脇:『あさりちゃん』100巻で終わったんですよ。
ザコシショウ:百貫? 百貫デブってこと?
山脇:や、100巻です。
ザコシショウ:100巻までいったの? キング・ザ・100tってこと?
山脇:100トン?
ザコシショウ:知らねえだろ。テリーマンと戦ったんですよ。キング・ザ・100t。
山脇:次から次へと言葉が出てきて……すごいなぁーって思ってます。
ザコシショウ:情緒不安定なんですよ。
山脇:ずっと子供のころから、そうだったんですか?
ザコシショウ:え? 子供のころから情緒不安定だったかってこと?
山脇:違います違います、ひょうきんだったのかってことですよ!
ザコシショウ:ひょうきんっていうかね……銀行強盗とかを、よくしてましたよ。
山脇:ごっこを、してたと?
ザコシショウ:いやいや、マジなやつ。「マジだぜ!」ダンプ松本。たこ焼きラーメン。
山脇:……わかりました。
ザコシショウ:わかってんの? しらないでしょ。
山脇:静岡ですよね。ご出身。
ザコシショウ:そう。静岡って、よくみると、ボヤッキーの鼻に似てるよね
山脇:ああ、ちょっと横に広い感じ。
ザコシショウ:出身どこ?
山脇:栃木です。
ザコシショウ:栃木! 全然違うじゃん、自分も静岡みたいに言っといて。
山脇:いや、知ってますよ、ってことです。
ザコシショウ:知らないでしょ?
山脇:いや、伺ったことあったな、って。
ザコシショウ:え! あんたストーカーだろ。
山脇:ストーカーではないですよ。ただ、こう……SNS越しに、モンスターのものまねとかを見ていますよ。
ザコシショウ:モンスター? ああ、ドラクエのね。あれモンスターのまねじゃないんですよ。外でうんこしようと思って。それを.趣味で、撮影して。でもこれをアップしたら干されると思って、それでドラクエのモンスターってことにしたんです。それで通っちゃったんです。だから、200個くらいあがってますけど、ほぼ野糞してます。下の方を見てください。
山脇:え! そんな! それからも?
ザコシショウ:工夫して、そっちのほうに目がいかないようにしてます。遠近法とかで。
山脇:なんでそんなことを。
ザコシショウ:それが私の趣味ですよ。
ひとに嫌な気持ちになってほしいから(笑)。
山脇:なにか生活は変わられました?
ザコシショウ:え、性生活?
山脇:いや、じゃなく、お子様が、ほら。
ザコシショウ:ああ、お子様ね。双子じゃなくて、100つ子だったんですよ。たまらんですよね、100つ子は。
山脇:じゃあ、ベビーカーも大変。
ザコシショウ:大変ですよ。
山脇:やっぱり横一列のですか?
ザコシショウ:そう横に100つ子。
山脇:最近、縦に並ぶベビーカーも出てますよね。
ザコシショウ:100つ子が縦一列だったら大変でしょ。3駅くらいむこうにいっちゃう。目が届かないよ。
山脇:本当だ。
ザコシショウ:猪にぶつかっちゃうよ。野犬とかその辺に放ってるわけだからね。野犬とか、猪とか、チーターとか
にぶつかっちゃうからね。
山脇:でも、野犬って、最近いなくなりましたよね
ザコシショウ:いるよいるよ。
山脇:え、います?
ザコシショウ:いるいる、俺放ってんだから。
山脇:なんで放つんですか。
ザコシショウ:ひとに嫌な気持ちになってほしいから(笑)。
山脇:ひとを嫌な気持ちにしたいんですか?
ザコシショウ:最近ね、後輩に、嫌な気持ちになる画像を自分で探して、メールで送るんですよ。100連発で送った
らね、無視されました。
山脇:え、気持ち悪い画像ですか?
ザコシショウ:そう、「これを見たら嫌な気持ちになるな」っていう画像を。
山脇:それは気持ち悪いですよ。
ザコシショウ:いや、気持ち悪いとかいうけど、俺だってその画像見てるんだから。俺が最初に気持ち悪くなってる
んですよ。
山脇:そうか……だって精査して送ってるんですもんね。
ザコシショウ:そう、精査して。
山脇:気持ち悪さを。
あのね、ここまで言ったのは全部嘘ですよ。
山脇:きれいな顔をされていますよね。
ザコシショウ:渡辺謙に似てるんだよ。
山脇:本当だ! 美男子だっていわれますでしょ。
ザコシショウ:眼鏡市場。DoCoMo。
山脇:渡辺謙のCMをどんどん……(笑)
ザコシショウ:……ラストサムライ。
山脇:小さいときとか、けっこうおモテになったんじゃないですか。
ザコシショウ:小学校2年生のときが一番モテたね。チョコレートもらうでしょう。サンプラザ中野の高さまでいっちゃいましたよ。
山脇:すごい。積み上げた高さが?
ザコシショウ:そう。あ、中野サンプラザか。サンプラザ中野はヒトの方か。
山脇:建物なのは中野サンプラザかな。
ザコシショウ:中野サンプラザじゃけっこう高さあるけど、サンプラザ中野だと、170cmくらいか。
山脇:ですね、高さとしては。きっと。
ザコシショウ:だいたい、サンプラザ中野さんて、芸名を「サンプラザ中野くん」にしたでしょ? 言いにくいよね。あれ、サンプラザ中野くんちゃんっていうの?
山脇:くん付けで呼ばれたいってことですかね
ザコシショウ:呼び捨てでいいよ、ってことかな。くん、までが名前だから。
山脇:不思議ですね。
ザコシショウ:あのひとね、よい子って自分の子につけたんだって。そんなの、なかなか自分の子につけないよ。
山脇:逆説的なのか……なんなのか。
ザコシショウ:キラキラネームの元祖だよ。
山脇:けっこう前ですか? アクマくんくらいの時期ですか?
ザコシショウ:アクマくんか、よい子だね。
山脇:いいも悪いも、あつまって。集まっちゃいないか。
ザコシショウ:あのね、ここまで言ったのは全部嘘ですよ。
山脇:え? わたし、信じちゃってますよ。なんか、言葉の重みがあるから。
ザコシショウ:今まで全部言ってるの嘘だってわかるでしょ。今まで話したのは嘘だよ
山脇:どっかまでは本当かなと思って聞いてますよ。え、じゃあ、映画をみたっていうのも嘘ですか?
ザコシショウ:映画いっかいも観たことない。
山脇:ええ!
ザコシショウ:生まれてこのかた、寝たこともないんですから。勉強もしたことがない。人間もみたことない。
山脇:狼に育てられた……?
ザコシショウ:オオカミじゃなくて大橋巨泉に育てられたんですよ。
山脇:おお……
ザコシショウ:何だこの話。
私? ジャイです。いや、ビャイ。
山脇:はじめてお会いしたのが3年前、とかで。
ザコシショウ:もっと前でしょ。
山脇:え、そうですか?
ザコシショウ:もっと前だよ。だって同級生だもんねえ。
山脇:え?
ザコシショウ:同級生でしょ? 違った? あれ、だれと勘違いしてるんだろう。杉山さん?
山脇:じゃないです。
ザコシショウ:同級生で、内野くんと杉山さんがいて。僕が杉山さん好きなの知ってて、内野くんは杉山さんに手を出したんですよ。
山脇:うええ、それいつ頃ですか?
ザコシショウ:中学生です。
山脇:わりと早熟ですよね。じゃあ。
ザコシショウ:それを聞いた私は、そのことを想像して興奮していたんです。
山脇:抜けがけされたっていう「怒り」じゃなくて、興奮のほうにいくんですか?
ザコシショウ:あの頃の男子は皆そうでしょう。丸みを帯びたもの見ただけでもそうなんですから。
山脇:まるいもの……
ザコシショウ:連想ゲームですよね。まるいもの、やわらかいもの、なんでもおっぱいですよ。
山脇:WXYって書いて喜んでたりする子は、いましたね。
ザコシショウ:あー。Wはでも、ちょっと尖りすぎてますよね。UUなら、まだいいな。
山脇:丸みが大事。丸みを帯びた女性がやっぱり、お好きなんですか。
ザコシショウ:ボーイッシュな女性が好きです。髪が短かったり。といっても和田アキ子さんじゃないですよ。
山脇:ボーイとはまた、違いますものね。
ザコシショウ:そりゃそうでしょう。内田有紀さんと和田アキ子さん並べてどっちがボーイッシュだっていったら。一目瞭然でしょ。
山脇:そりゃあねえ。
ザコシショウ:さらにいい二択があります。これが和田アキ子か神取忍かって言ったら。
山脇:どう違うんですか?
ザコシショウ:私は、こっちとかこっちとか言いませんよ。だって。私が決めるんじゃないです。
山脇:ええ?
ザコシショウ:それを決めるのは、画面の前の、あなたたちです。
山脇:え?
ザコシショウ:それを決めるのは、画面の前の、あなたたちです。
山脇:なんで2回おっしゃったんですか。
ザコシショウ:ピンときてなかったから。オンエアバトル。
山脇:ああ!
ザコシショウ:わからなかったの?
山脇:今言ってもらってもう一度、わかりました。
ザコシショウ:よかったね。
山脇:大丈夫ですか、わたし。失礼ないですか。
ザコシショウ:いや、こっちがですよ、こういう、対談だって思うから言えるんですけどね。普通ならこんなに言えませんよ。
山脇:シャイですか?
ザコシショウ:私? ジャイです。いや、ビャイ。
山脇:ジャイとビャイはどう違うんですか。
ザコシショウ:音が違う。
山脇:ビャイの感じはしますよね。ビャイっぽい。
ザコシショウ:ね。音が。ビャイ。
イカになりたいなーって思ってますよ。いかなるときも。
山脇:じゃあ、そんな感じで……
ザコシショウ:大丈夫?
山脇:……大丈夫じゃないかもしれないんですけど。あ、パーソナルなことを聞きたくって。
ザコシショウ:はい。
山脇::えー、コーヒー飲んだりします?
ザコシショウ:飲みますよ。
山脇:どんなときに?
ザコシショウ:どんなときもー♫ です。
山脇:(笑)
ザコシショウ:あ、墨汁かな。墨汁を飲みます。
山脇:それは、ホットで? アイスで?
ザコシショウ:ホットかな? ホット墨汁。どんなときもー♫って聴きながら、墨汁飲んでます。
山脇:ええ
ザコシショウ:イカになった気分ですね。
山脇:イカは、墨を出す方じゃないですか
ザコシショウ:イカになりたいなーって思ってますよ。いかなるときも。
山脇:anytime……イカに……
ザコシショウ:エニタイム! エニシング! いか! いか焼きそば!
山脇:あ、焼きそば、静岡、有名ですよね。
ザコシショウ:富士宮やきそばね。
山脇:じゃあ、好きな食べ物ありますか?
ザコシショウ:ごはんにげろかけたやつ。
山脇:だめですよ、そんな。
ザコシショウ:人を不快にさせますよね。
山脇:でもお話ししてると、良い方だな。素敵な方だって思いますよ……
ザコシショウ:そんなことよく思いますね。私、たまにエゴサーチするんですけど「殺せ!」 とかありますよ。
山脇:「殺せ」まであります? そんな殺意抱くまで?
ザコシショウ:「あいつと永野はぜったいいやだ。あいつと永野のことはよく知らないけど絶対嫌だ」って。
山脇:よく知らないのに?
ザコシショウ:この間、某ロックフェスに出たんだけど、1人も笑ってなかったですね。
山脇:うそだ!
ザコシショウ:1万人もいて1人も笑ってなかったよ。あんなでっけえ会場で。
山脇:なぜ……
ザコシショウ:サマソニも出たんですよ。すんげえウケたんです。だから同じネタやったら見事にすべりましたよ。
山脇:なんでだろう。腹が立ちますね。私が腹が立ちますよ。
ザコシショウ:まあまあ、あんまりそう言わずに。
言ってくれれば俺はその場で麻雀をしますよ。
ザコシショウ:あら1グランプリ2014で私優勝したんですよ。
山脇:あ、知ってますよ知ってますよ。
ザコシショウ:知ってる? 嘘でしょ? だれも祝福してくれなかったし。あれ、賞金ゼロ円なんですよ。何一つ話題になってない。
山脇:ええ?! でも、次の日テレビとかでてましたよね? 私、観ましたよ。
ザコシショウ:幻じゃねえか?
山脇:翌朝、情報番組にいっぱい出てらしたじゃないですか。
ザコシショウ:それはR-1でしょ? あらわんだよ、あらわん。
山脇:え? R-1?
ザコシショウ:あーるわん、あらわん。2014年に、あらびき団の一番を決めるあらびき1グランプリっていうのがあったの。
山脇:あ、『 R-1』を、すごく発音よく言ってるのかと思いました。
ザコシショウ:ガチ間違いしたね。
山脇:そうか……すみません。ごめんなさい。私が知ってるのはR-1の方でした。
ザコシショウ:R-1は全然違うよ。
山脇:R-1、あの日ご一緒した人が優勝か、うわあ、ってなりました。
ザコシショウ:そうなの?
山脇:あー、もう遠い人だなって。
ザコシショウ:それは自分でそういう意識があるからでしょ? 言ってくれれば、俺はその場で麻雀をしますよ。駅のホームでだってどこだって。そういう気持ちですよ。
山脇:麻雀ですか?
ザコシショウ:いつだって牌を持ってますから。全自動卓もありますから。駅のホームでもどこでも、声かけてくれたら、旦那さんと3人で3人麻雀やりましょうよ。
山脇:ええ、本当ですか。嬉しいですよ。
ザコシショウ:やりましょう、駅のホームで3人麻雀。
まじめなことってなに?
ザコシショウ:結局あれですよ。あれがあれですよ。あれがあれなんだよ、あれなんですよ。あれと一緒。あれがあれなんだよ。
山脇:はい。
ザコシショウ:これ、たけしさんです。あんちゃんあれだろ、って。
山脇:あっ、言わせてすみません。物知らずでほんとに……
ザコシショウ:私も知らないですよ。義務教育を受けてないんですから。狼じゃなく大川栄策に育てられたんですよ。
山脇:大川栄策さん……?
ザコシショウ:『さざんかの宿』で有名。
山脇:あっ! どんな歌でしたっけ。
ザコシショウ:(歌って)さ~ざん~かの~や~どぉお~
山脇:うれしい。ずっと遊んでくれるんですね。
ザコシショウ:え?
山脇:「ふざけるよ」と仰ってても、だんだん疲れてきたら普通になる人もいるかと思うんですが、ずっとふざけてくれて楽しませてくれて。サービス精神が……すごいです。
ザコシショウ:楽しいですか(笑)?
山脇:これで、テープ起こしして、載せられることない、ってなったら、まじめなこと、あとで聞き直すかもしれないです。
ザコシショウ:まじめなことってなに?
山脇:血液型とか、ですかねえ。
ザコシショウ:大喜利?
山脇:やー。
ザコシショウ::C型? だめ? F型? ローマ字ボケでしょ、Fかな? つまんなかった?
山脇:いやいやいや。あ、誕生日は? わたし前に聞いてて、なんか覚えてたんですよ。
ザコシショウ:あ、じゃ当てて。
山脇:4月? 11月? 9月だ。
ザコシショウ:全然違う。
山脇:いつですか?
ザコシショウ:2月だよ2月。全然当てられないじゃん。
山脇:水瓶座ですよね、それは覚えてたんですよ。私、父が水瓶座で。
ザコシショウ:じゃあなんで9月って言うんだ。
山脇:いや、父が水瓶座だから、わたし水瓶座の男性は落ちつくなあと思ってるんですよ。好きだなあって。
ザコシショウ:旦那さんは?
山脇:射手座です。
ザコシショウ:全然違うじゃねえか。旦那さんは何してたの? お芝居やってたとか?
山脇:スタッフです、スタッフ。
ザコシショウ:スタッフ、スタッフスタッフ~(ちょっと、ちょっとちょっと~のフロウで)
山脇:それ、今日のイベントでもやられてたやつですね。
ザコシショウ:そう。ミックスしたら何でも面白くなるんですよ、どんなことも。
山脇:ミックス。ヒップホップみたいですね。
ザコシショウ:そうそう。ヒップホップ。ディ~ゼエ~。エムシ~。スリ~エムシ~オ~ワンディ~ゼエ~!
山脇:(笑)かっこいい。
ハリウッドザコシショウ
1974年2月13日生まれ。静岡県出身。1993年に吉本興業よりコンビG★MENSとしてデビュー。2002年にピン芸人としての活動を開始。TBSの深夜番組「あらびき団」に初回から出演し「キング・オブ・あらびき」と称される。番組最多出場。現在はSMA NEET PROJECT所属。2016年3月『R-1ぐらんぷり』で優勝を果たす。DVD『ハリウッドザコシショウのものまね100連発ライブ!』発売中。
山脇唯
1981年8月3日生まれ。俳優。ヨーロッパ企画退団後はフリーとして舞台を中心に活動。2013年より「すいているのに相席」に参加、“ユーモア女優“の称号をバッファロー吾郎A、せきしろ両氏より賜る。声の出演にNHK Eテレ「デザインあ」他ラジオCM等多数。ポンポコパーティクラブ代表。