5月病をナントカ乗り越えた諸君達。ジメジメヌメヌメした季節がやって来たわよ。6月と言えば4日、5日と二夜連続でお届けする『サロン・ド・キノコ 恍惚の逃避行 新宿編』。これはいわゆるアルバム発売記念ツアーでございまして、先日札幌で第一夜を終えて来たばかり。前代未聞の異様な熱狂を巻き起こしたわ。新宿では地元東京勢のプライドを見せて頂きたいもの。お誘い合わせの上ヌルヌルしにいらっしゃい。
さて、まだ二日酔いで頭がぼんやりして居るワタクシに今夜も助けを求める迷える胞子が居る…あらあら、またしても。カモン、オニャノコ。
拝啓 マリアンヌ様
初めまして。この歳になって人生を考え直し、専門学校に通い始めた24歳のジャンヌと申します。今日はスタイル抜群でお綺麗なマリアンヌ様に相談したいことがあって来ました。
私は、女性として生まれたことに誇りを持って生きたいと思っています。そのため、スタイル維持やファッションに気を配っているのですが、周囲の中年以降の女性からは「もっと食べて太りなさい」とか「あんたは貧弱なんだから…」とか言われます。家族や学校の教員からも日々言われ、もうウンザリです。
私はマリアンヌ様のように綺麗な顔立ちではないので、せめて努力できるところは努力して綺麗な女性でいたいのです。着たい服が着れる体型を維持したいし、生活感が漂う女性にはなりたくないのです。
この考えは貫いていいのでしょうか? それとも、女性として生まれたからには生活感のある人が今の日本ではまだ女性のあるべき姿なのでしょうか? マリアンヌ様のご意見をください。
P.S. 医療系の学生なので、万一、私の参加した実演会でお怪我をなされた時にはお助けします!!
生活感。この憎悪すべき単語に背を向けて生きて来たわ、ワタクシも。まるで同志を見付けたような気分よ。貴女が人生を考え直したキッカケから根掘り葉掘り聞いてみたいものだわ。寧ろワタクシの美意識が全く理解出来ない従業員どもに代わってキノコホテルに入社して欲しいくらい。早く一人前のステージドクターになってワタクシの元へいらっしゃい…。
貴女の日々の心構えと努力は女性として当然の義務です。若く綺麗で居られる限られた時期に、だらしのない体型・服装、おまけにスッピンでオバチャンにしか見えないような出で立ちで堂々として居る女を見ると正直ぶん殴りたくなるわ。余りにも図々しいじゃない。しかも大体ブスなの。まあ自分の人生に関係無いから放っておくけど、絶対にお友達にならないわ、そう云う人種とは。
他人の為にでなく自分の為、自分の美意識に則って自分を美しく保つ。これは素晴らしい事よ。将来の為にも良いでしょう。生活感が女性のあるべき姿だなんて感じる必要は全くありません。
ガリガリよりぽっちゃりの方が幸せそうに見えると云う世間的感覚は決して迷信ではなく、いわゆる戦闘ホルモンであるノルアドレナリンが分泌されない幸せボケの状態が続くと人間って太るものなんですって。肥満体型の人に概して緊張感が無いのはその為よ。貴女を心配してとやかく言って来る中年女性達も単に「ぽっちゃり=幸福」のイメージに囚われて居るだけ。その価値観は貴女の人生に於いては真実ではないわけです。貴女の幸せを決めるのは貴女なんだし。だから聞き流せば良いの。
ただ残念ながら世の男どもって、これと言ったポリシーも持たぬまんまるい性格でルックス地味め、ノルアドレナリン少なめの母親みたいな優しい女が好きなのよねぇ(まーこれは単にワタクシの実感よ、うぅ)。
ま、自分の信念さえしっかりしていれば道は開けるでしょう。健闘を祈ります。
本日はこれにてお開き。
編集部より:マリアンヌ支配人に喝を入れて欲しい悩める婦女子およびイマドキの草食系男子からの相談事を大募集。ペンネームと相談事を明記の上、rooftop@rooftop1976.com までメールをご送付下さい。