アッーー。で、出る!!!! 『マリアンヌの休日』は洒脱でディープな夏のヴァカンスを提案するこの夏最も妖しい一枚です。8月4日は最寄りのレコード店へ840840(ハシレハシレ)!
ご機嫌いかが? 真夏の京都・名古屋で地獄を見ているマリアンヌ東雲です。あ、気候の話ね。さて、今回も遠方からお届けする『悦楽酒場』。オープン以来の硬派(当店比)なお悩みを頂いています。江戸川区にお住まいのピンクのモーツァルトさんから。
マリアンヌ先生にぜひ聞いてほしい事があります。私は音大でピアノを学んでいるんですが、パンクやロックも好きでよく聴いています。音大の先輩はクラシック至上主義で、ロックなんて雑音の塊だと言います。雑音ばかり聴いていたら耳が悪くなる。一流にはなれない、と言うのです。私は、雑音を聴いてストレスを発散してるだけなのかもしれませんが、同じ音楽でもクラシックとはまったく別次元の感覚で聴いています。どちらもそれぞれに良さがあると思うのです。
マリアンヌ先生は、幼少からクラシックをやっていたそうですが、それは現在のキノコホテルのロックとは繋がっているものなのでしょうか?
あらまあ、随分とアナクロな若者ね、その先輩。むしろ感心してしまうわ。ワタクシが思うにその人のセックスは絶対独り善がりで下手糞! 余計なお世話かしら。性別も書かれておりませんしね。でも、女だったら処女よ、きっと。いや絶対。ま、いーか。
えーとね、音楽の世界に貴賤は無い。とは言えども聴く価値の無いもの・そうでないもの、と大きく二つに分かれる事は確かです。しかしそれは他人から言われて判断する事でもないし、ジャンルだけで区別するのはナンセンス。パンクやロック=悪、そんな時代遅れで偏狭な価値観の持ち主が現代に於いて一体何の表現を許されましょう?
現代のクラシック音楽界(と云うのも変な言い方ですが)で一流とされるプレイヤーには、プライベートではロックを好む方も珍しくないそうよ。クラシックが現代の音楽に与えた影響は計り知れないし、それこそ、ロックの基本はビートルズ、だなんて概念よりも果てしない世界です。何世紀も超えて残っている訳だから。でも、今の世の中○○至上主義だなんて謳ってみても誰も付いて来やしないわ。しょうもない先輩の言う事よりも、自分の感性に自信をお持ちなさい。ロックでもパンクでも何でも良い。好きなものを好きなだけ聴いて素敵な音楽家になって欲しいわ。そしたらウチでゲスト鍵盤奏者としてお呼びしたいわね。
ちなみにワタクシはヴァイオリンを心得て居たお陰で、コードの知識も何も無いけれど作曲も編曲もやって居るわ。勿論ギターなんか弾けないし、キノコホテルが無かったら鍵盤すら弾いていなかったわね。こんな適当なワタクシが言うのもナンだけど、下地を適当に作っておけば、後はある程度やりたいように出来ます。そう云った意味では幼少期にクラシックに触れた事がプラスになっているし、現在に繋がっていると言えるわね。キノコホテルも決まったジャンルで括られてしまう事があるけれど、いちいち堅苦しく考えるのはやめましょう。貴女は貴女。それだけの事です。健闘を祈ります。
では、本日はこれにてお開き。
▽キノホテル公式サイト▽
http://www.kinocohotel.com/