春ね…アンニュイな季節。酒も進むわ。近頃、一定量飲むと狂暴化するそうで、側近からイエローカードを出されてしまったワタクシ。花粉症かしらね?
今日も悩める者からお葉書が来てるわね。
「マリアンヌ様、はじめまして。私はキノコホテルのアルバムを愛聴している東京在住の35歳男性、独身です。ゲイだという自覚はないんですが、職場のアルバイトの年下の男性を好きになってしまいました。まだ彼とは仕事上の会話を何度かしただけで、接点はほとんどありませんが、彼が気になって仕方がないんです。職場のみんなで撮った写真を自宅でいつも眺めています。もちろん彼は何も知りません。私はこの想いを彼に伝えるべきなのでしょうか? 嫌われるのが怖いです…」
へえ。こんなお話、本当にあるの? 釣りじゃ無いわよね? ワタクシはこう見えても同性への恋慕に対する理解はそれなりにあるつもりよ。
男に生まれたからと言って、我が儘で金もかかり、オツム空っぽのくせに陰険で下らないお喋りが大好きな女という面倒臭い生き物(ワタクシは違うわよ)を愛さなくてはいけないなんて義務はございません。
ただ、これを読んだだけでは彼に対する気持ちが本当に恋なのかは分からないわね。人柄や雰囲気に惹かれ好感を抱いて居るだけなのか、それこそ性的な欲求まで感じて居るのか。
あなたの方が立場が上のようだし、まずはもう少し親しくならないと何も起こらないわね。共通の話題でも見付けてお酒でも飲みに行けば良いじゃない。35にもなっていきなり告白する馬鹿が何処に居る? そこで彼の私生活(勿論、女関係も)や、仕事場とは少し違う顔を垣間見る事で案外満足出来てしまう可能性もあります。
仮に、その彼とヤりたいとまで考えて居るとしても、それはひた隠しにすべきよ。
気になるアイツと2人きりで残業中、急にムラムラして押し倒しズボンを脱がせフェラチオ、相手は引くどころか「実は俺も○○さんの事が…!」、そしてデスクの上で目出度く合体成功。そんな話はBL漫画の中でしかあり得ませんので、夢想は禁物です。
世の中には確かにゲイの方は案外多く居ると思います。バイセクシャルも含めたら確率は更に上がりますが、ベテランのゲイでもないのにお仲間を見抜く事など無理。あなたの下心を察した場合、彼はほぼ間違いなく拒絶する事でしょう。明るみに出て騒ぎになった場合に職場を追われる可能性もあります。人生が台無し。同性を好きになるのは悪い事では無いけど、それが現実よ。
ひとまず友人として仲良くなり、やがて挨拶代わりにズボン越しに股間をペロンと撫で上げても笑って許してもらえる位の気の置けない関係を目指してみては如何?(ペロンをやる時は極めて軽快に、イヤらしさを感じさせない明るいムード作りが肝要です)
では、本日はこれにてお開き。
▽キノホテル公式サイト▽
http://www.kinocohotel.com/