最近、ライブハウスのブッキングも早目早目の傾向があるらしく、ロフトも、日にちによっては半年前から埋まってしまうと聞く。
演劇の世界は、まったくもって異常というしかなく、人気の劇場は1年半から2年先のスケジュールが埋まっている。2年先に自分がどんな芝居を作りたいかなんてまったくわからないし、劇団が存続しているかどうかも定かではない。いや、自分の命が存続しているかすら怪しいもんだ。
私が最も活発にライブハウスとやり取りをしていたのは81年〜86年だから、もう30年から四半世紀も前のことで、そんな昔の話と比較しても仕方ないのかもしれないが、まだ小滝橋通りにあった旧新宿ロフトも、まだセンター街のピンサロの4階にあった旧渋谷屋根裏も、2ヶ月前に申告すれば、平日ならばそれなりに日にちを押さえられたものだ。『シティロード』(月刊)や『ぴあ』(当時は隔週刊)といった情報誌に間に合えばよいといったノリだった。それにさえ間に合わず、「未定」という文字で埋められる日もチラホラだったと記憶する。そんなノンビリしたペースを全面肯定するわけではないけれど、「やりたい時にやる」のがロックなのだとするならば、やはり半年前にライブ日程を決めなければならないなんて、イカさないシステムだ。
ちなみに、12月にはロフトでケラ&ザ・シンセサイザーズの2DAYS(17日・18日)をやらせて頂く。日替わり対バンのツーマンで行う2日間だ。で、その前日16日はプラスワンで今年最後の『INU-KERA』。この日は犬山イヌコのバースデー・トークライブでもある。ぜひとも16日から3日間、お付き合い頂きたい。