そろそろ昨今のロックについて語ってみるか…
そろそろ昨今の日本のロック・シーンについてどう思うかを書いてもらいたい、というのが編集部からの要望である。そりゃそうだろう、コラムのタイトルは『ロック再入門』なのに、昔話ばかりしている。全然再入門できてないし、そもそもする気あんのか俺。あるある。あるが、正直、何をどう聴いたらいいのかよくわかんないのだ、たくさんあり過ぎて。どこからどこまでがロックなのかもよくわからない。例えば“フジロック”出てればロックなのかと言うと、まったくそうは思えないし。
ただ、みんなうまいなぁ、とは思う。歌も楽器も、テクニックにおいては80年代の比ではない。歌はやっぱりあれだろうか、カラオケだろうか。中学生の頃からカラオケ通ってりゃ、そりゃ声も出るように育つし、音程感も良くなる。楽しみながら練習できる環境はとても良い。ただ、みぃんなモノマネみたいになって唄い方が似てきてしまう。例えばカラオケで福山雅治の持ち歌を唄う時は、福山雅治の唄い方を正解として練習するわけだから当然である。
先日深夜テレビで、ある野外ロック・フェスの中継を、観るともなしに観ていて、フィナーレの曲で十数人もの女性ヴォーカリストが1フレーズずつリレーで唄うのだけれど、みぃんな声の出し方が同じで、音だけ聴いてると2人かせいぜい3人で唄ってるみたいだった。
いわゆるR&B系が圧倒的に多い中、YUKI系の高い声の人が何人かいたが、全員YUKIの声に聴こえる。絶対こいつら学校の帰りにカラオケボックスでYUKI唄ってたね。皆さん一様にうまい。気持ち悪い。
にしても、R&B系ってどうしてみんな同じに聴こえるのだろうか。かつて『ウィー・アー・ザ・ワールド』では、誰が唄ってるのかはよくわからなくても、「今、唄い手がバトンタッチした」ってことはよくわかったけどね。逆にもう少し統一感あった方が良くない? って思ったもん。
なんの話だったっけ。いいや、おわり。
あれ、今、唄い手がバトンタッチした? ポーゥ!!