「占いは良いことしか信じません」。こんな人は何をしても成功もしないし、運を味方にもできないし、親友も協力者もできなくなる。
「占いは」を抜いて読み直してみるといい。「良いことしか信じません」。そんな人に、あなたは何をアドバイスできるでしょうか?
人間生きていれば、自分の都合の悪いことや苦手なことに直面したり、辛抱したり、我慢強く努力を続けなくてはならない時がある。自分に都合のいいことが思い通りに進む時など、本当に幼い子どもが夏休みやお正月に祖父母に甘やかされる一瞬くらいしかないもので、自分中心のご都合主義ではいけない。
耳の痛いことを言ってくれる人へ感謝したり、叱ってくれる人にありがたいと思わないといけないもので、怒られないで叱られないままで、他人への迷惑を考えられないで相手の立場を想像もできない勝手な生き方をしていると、他人を傷つけたり、自ら嫌われ者になるだけ。
自分が正しいと思ってワガママに度が過ぎて犯罪に手を出して、結果的に体罰を受けるまで気がつかない、体罰を受けてもまだ自分が正しいと思って逆恨みをするような人もいる。
問題は「占い」ではなく、他人の意見は素直に聞く、聞いてどうするのか。多くの人は聞いても行動をしない、まずは聞き入れてから判断しても遅くはない。
そもそも占いは信じるものではなく、過去の人の生き方をどう自分に利用するのか、悪い結果を信じてその悪いことを避けるように使うことのほうが正しく、占い結果の良いことなど聞かなくてもいい。
「占いの良いことは聞き流して、占いの悪いことを信用して、避けるように日々を過ごす」。占いを上手に使えるようにしたいなら、そうやって心がけて占いと向き合うほうが賢く使えるものです。
それは占いではなく、あなたにアドバイスしてくれる人の話も同じ。注意してくれる人の話をしっかりと聞いて、マイナスを減らすことができれば自然と上がれるようになるもの。
「占い」という言葉にとらわれて本質を見失わないように。
profile
ゲッターズ飯田:静岡県出身。名古屋吉本4期生。1999年から2005年4月までお笑いコンビ、ゲッターズとして活動。コンビ解散後は作家兼放送作家兼タレント兼占い師として活動。テレビ、ラジオ、インターネットテレビなど複数のレギュラー番組を持っており、メディアへの出演多数。過去に占ってきた人たちの膨大なデータの統計を元にした独自の占いが当たりすぎると評判。