トークライブでも登場した室外機、今ではこうしてセカンドライフを僕と共に送っている。
そういえば司会のM氏が「室外機が室内にあるならこれも室内機なのだろうか?」という疑問を投げかけていた。
確かに。
室外機は室内で使っても室外機のままなのだろうか?
ひとつ言えることは、
室外機の室内進出は、室内機(いわゆるエアコン)にとって屈辱的なことなのだ。
「どうして、あの野郎が部屋の中にいるんだ」って言い出して、
「あいつは俺の指示通りに外でプロペラ回せばいいんだよ!」って事になり、
「出るとこ出るか?」って物騒な結論を出すに違いない。
それくらい室外機が室内に留まることは室内機にとってタブーである。
それもそのはず。
冷房の場合、室外機で膨張させた冷たいガスを室内機に送り込んで、そこで冷やされた空気を放出している。
温まったガスは再び、室外機に戻り放熱している訳だ。暖房の場合は逆にガスを圧縮すると高温になる原理を利用している。
だから、夏場の室外機は温風を出し、冬場の室外機は冷風を出す。
そんな室外機が部屋にいたら、それこそいいマッチポンプだ。そりゃ室内機が顔を真っ赤にするのも無理ない話だ。
だがしかし、
基本、室内機には興味がないので、そんな室内機のクレームはどうでもいい。
さてさて、
写真のダイキン室外機、前回も書いたがおそらく80年代後期のものと思われる。
特徴的なのはグリル中央にある赤と青のロゴ。今では見られないレアなロゴで、暖房と冷房の色を象徴している。
この同型を都内では一度しか見かけていない。
これだ。
現役で稼働しているのを見ると感慨深い。
さすが都内現役、いい具合にボロボロかつ、いじられまくっている。室外機はスプレーとシールの格好の餌食となる。
色褪せた中央ロゴを見ると、僕の所持している室外機の状態の良さが判る。
この室外機、よく見ると坂道にあるため専用の土台をコンクリで設けて並行を保っている。
そして、ずっと眺めているとスケボーで坂を滑る少年に見えてくる。
え、見えてこない?
そんなバカな。
エンドケイプ profile
職業:モノカキ
日本を代表する室外機フェチで37歳独身。
電子書籍・イラストから作詞まで浅くユルく網羅し、特技は雨に濡れない体質である事。
作詞した「電源線隊セツデンジャー」、初音ミク公式楽曲「LOL -lots of laugh-」が大ヒット中。
初音ミク新曲「SA-KU-RA」
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