と、いう訳でネイキッドロフトで「室外機マニア」が開催された。
古い友人にその事を言うと「それ新手の宗教?」と言われた。
そんな新手の宗教に多くの人が駆けつけてくれた訳で実に感謝である。
室外機に対する記号的な愛情を出来るだけ判りやすく語ってみたのだが、難しい点も多々あることに気づかされた。
僕は彼(室外機)の存在そのものが好きなので、「邪魔じゃないか?」という根本的な疑問に対して納得のいく答えを出す術がなかった。
重たいのは事実だし、邪魔なのも事実だ。
大好きな女の子が第三者から見ると恐ろしく不細工に見えるから「お前なんであいつのこと好きなの?」と言われて困るのと同じ理屈である。
そんな室外機マニア、会場には本物の室外機も用意した。ダイキンさんの80年代後半の室外機だ。
これはヤフオクで150円だった。
室外機は室内機と電子的にも密接なコンビなので、室外機単体でオークションに出されていることは珍しい。
トークライブ1週間前、たまたま単体でジャンク品として出品されていた。なんという幸運。
開始価格は1円である。
入札後、驚くことにライバルが現れた。
終了間近まで競い合い、僕が150円で勝ち取った訳だが、一体どこの誰がこのジャンクな室外機を欲しがったのか気になって仕方ない。
あ、中身をバラせば結構いい値段になるのかも。今年も全国各地で室外機盗難続出中である。内部の銅やアルミなど、お宝が詰まっているのも室外機の特徴だ。みなさんも他人ごとだと思わずに室外機の防犯対策を万全にしておいたほうがいい。
と、話がそれたがそんなこんなでダイキンの室外機は広島県から東京に到着。まさか廃棄処分を待っていた本人もネイキッドロフトの会場で主役扱いされるとは夢にも思わなかっただろう。
もちろん室外機は僕が引き取るつもりだが、現在まだロフトに置いてある。
ロフトからすると凄まじく迷惑な話である。担当のM氏はかなり周囲から怒られているようである、申し訳ない。
トークライブは盛況のうち終わった。
ゲストは扇風機評論家の星野氏。同じプロペラ繋がりとして場を盛り上げていただいた。
そして後半には以前のコラムでも室外機への憎悪を爆発させていた黒田勇樹氏も登場した。
なんだかんだ言って3時間のイベント、時間を持て余すことなく、後半は酔っぱらい、最後に歌って終わるという何のイベントなのか判らないものだったが、楽しく終えることが出来た訳で、みなさん本当にありがとう。
エンドケイプ profile
職業:モノカキ
日本を代表する室外機フェチで37歳独身。
電子書籍・イラストから作詞まで浅くユルく網羅し、特技は雨に濡れない体質である事。
作詞した「電源線隊セツデンジャー」、初音ミク公式楽曲「LOL -lots of laugh-」が大ヒット中。
初音ミク新曲「SA-KU-RA」
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