さて、地震である。僕は東京にいたが、人生で初めて「この揺れはガチのやつだ」と感じた。それほど揺れたのだから、被災地で起きた揺れの大きさは想像を絶するものだと思う。
そして津波が発生し、原発がご存知のように大変な事になっている訳で、そこでやはり不安になるのは放射性物質である。
日本経済新聞にとても気になる記事があった。
《屋内では、放射性物質が入りこまないように、窓・ドアを閉めて換気扇とエアコンも切る》とあるのだ。
窓とドアを閉めるのは判る。
換気扇を切るのも判る。

だがしかし、

エアコンも切る？

室外機マニアの読者ならば、この記事に違和感を感じるのではなかろうか？
基本的にエアコン室内機と室外機の間に外気のやりとりはないはずである。
では、日本経済新聞が間違っているのか？

と、言えばそうでもない。

エアコンにはドレンホースという結露水を室外へ排水するホースがある。
このホースを通じて細かな放射性物質が侵入する可能性があるのだ。
そこで、ダイキンエアコンさんに訊いてみた。

A. 確かにドレンホースを介して部屋に放射性物質を取り込んでしまう可能性があるので緊急時の使用は控えた方が良いかもしれません。

なるほど。

A. それでもエアコンを使用される場合、暖房時はドレンホースの口を閉じて使用すれば外気との繋がりは遮断できます。夏場の冷房は必ずドレンホースを使用するので口を閉じると故障の原因になりますが…

なるほどなるほど。

次に東芝キヤリアさんに訊いてみた。

A. 基本、家庭用エアコンだったら通常稼働させても問題ないかと思います。ただ換気機能がついているタイプもありますので使用されるエアコンの機能を確認する必要があります。

なるほどなるほどなるほど。
今、こうした問い合わせが増えているそうだ。
今でも外気がそのまま温風や冷風になってエアコンの吹き出し口から出ていると誤解している人が多い。それだと確かに不安だが、実際はドレンホースを通じて入ってくるかどうかのレベルなので、現時点では心配ないと思う。
ただ、節電という意味ではエアコンを控えるべき！

Pawer saving!

そして皆でまた日本再建しようではないか！

今回、被害に遭われた皆様には心よりお見舞いを申し上げます。

エンドケイプ　profile

職業：モノカキ
日本を代表する室外機フェチで37歳独身。
電子書籍・イラストから作詞まで浅くユルく網羅し、特技は雨に濡れない体質である事。
作詞した初音ミク公式楽曲「LOL -lots of laugh-」が大ヒット中。
blog「エンドケイプほぼオンライン」
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「室外機マニア」
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