次回に続くと勿体ぶって書いてしまった先月の「対決・其の弐」の続き、其の参を書こうとしたのですが...先月のコラムを読み返してもなんとその続きが思い出せないのです(笑)。あの後、何がありました? 当時の浜崎さん。
ということで、また思い出す日までエピソードは寝かせておいて、今月は最近起きたノンフィクションで失礼します。
私、職業柄SNSは一通り登録しているのですが、先日Facebookのメッセンジャーを久しぶりに開き、溜まりに溜まっているメッセージに目を通しました。すると「お久しぶりです」的な文章の始まりメッセージがあり、(まぁ、こういうのよくあるよね)とメッセンジャーあるあるとして脳内処理されそうになりましたが、メッセージを読み進めると、もう何十年も(そんな生きてないか・笑)連絡を取っていない小学校の同級生からのメッセージでした。
なんでもまだ地元に住む同級生から「浜崎さんこういう活動してるらしいわよ」と風の噂で聞いたようで、懐かしくなっていろいろ調べて辿り着いたらしいです。
本当に申し訳ないけど、私、お名前を聞くまでAちゃん(仮名)のことをすっかり失念しておりました。きっと彼女らもそうでしょう。浜崎? いたっけそんなの状態だと思いますが、Aちゃんはこのコラムも読んでくれたり、けっこう活動のことをちゃんと調べてくれたみたいで。
「実は私も小学生の頃いじめにあってて、そのことがまだ自分の中で昇華できずにいる」
「浜崎さんも当時そんな思いをしていたなんて知らなかった。コラムを読んで驚いた」
「懐かしくなって思わずメッセージしてしまった」
と、要約するとこんな感じのメッセージだったのですが、「え〜? Aちゃんもいじめ!?」と私は驚いて、即返信し、当時の話をいろいろ聞いていたところ...
なんと、いじめの主犯格が同一人物だったことが判明。
そして私がその子にいじめられていた翌年に、Aちゃんがターゲットにされていたことを聞き驚愕しました。
「なんと...! あいつはAちゃんにまで魔の手を...! というかそういう人間ってどこでも同じことするんだな!!」と私は正直頭に来たのと同時に妙に納得してしまいました。
Aちゃんは中学は別の学校へ進学したため私とはそこで離れましたが、まだあいつらみんな地元に住んでいて表面上のご近所付き合いがあるということを聞き驚きました。
わ、私、そういうのが嫌で上京したんだった! という田舎あるあるも思い出しました。
Aちゃんは未だにそういうお付き合いがあるため、当時の嫌な記憶を抱えたままこれまでも過ごしてきたそうで、そして主犯格グループの子たちは未だに職場やご近所付き合いでも性根の悪さをご披露しているとか...。
人間って、持って生まれたものでしか生きられないものなのか? 変わることができる人間ってごく一部なのか? と人間の業の深さを感じ、自らを省みました。
彼女たちのしたことはそうやって傷つけられた人の心にずっと深く刺さったままです。私もそうかもしれません。思い出さないようにすることで防衛し、そして思い出すことによって、こうやって書くことによって折り合いをつけていってるんだろうなと感じました。
でも、良いこともあるもんだな、と思いましたよ。こうやってコラムにしていることで、Aちゃんとまた再会できたということ。当時は薄かったかもしれない関係がこうやって年月を経て浮き上がってくるというのは嬉しいことです。Aちゃんとは何かしらの縁があるのかもしれないな、と彼女が仕事で東京出張へ来た際には必ず再会しようと約束し、人との縁にもタイミングがあることを感じました。