遂に発売しました! わたくし浜崎容子の自分語りコラム大全集。別名『バラ色の人生』。
是非皆様のご家庭に一冊、多感な時期の青少年のために皆様のご近所 or 学校施設の図書館に50冊くらい行き渡ると良いなとほんのり想いを募らせております。
本、と言えば誰しも死ぬ時に棺桶に一緒に入れて欲しい本があると思います。そういうものに私はなりたい、ではなくって、私にもあります。死ぬ時に一緒に燃やして欲しいとは思いませんが、人生の中で思い出に残っている本が。
でもタイトルがね、思い出せないんですよ、なんじゃそりゃとお思いでしょ? これにはワケがあって、文庫本なのですがカバーを付けていたのでタイトルを知らずに読んでいたということなのです。
でもね、著者は覚えていますよ、ジョセフ・マーフィー。えっ、その人は! と思ったあなた。正解です。そう、マーフィーの自己啓発本に一時期傾倒していたことがありました。それも思春期の多感な時期です。
ジョセフ・マーフィーはイギリスの有名な自己啓発作家で、「マーフィーの法則」と聞けば内容は知らなくとも聞いたことがある人も多いかと思います。
潜在意識に訴えかけて、理想的な人生を歩もう! というような、今で言う「引き寄せの法則」とかに近いって言うか、根本は一緒ですね。
なぜそんな本を手にしたのかと言うと、母が本屋でなんとなく買ってきたのがきっかけです。そして母はこの驚くべき法則を私たち家族に力説し、私もまんまとハマったというワケです。
思春期の青少年の妄想力を侮ってはいけません。私は多感な時期に見えないものが見えるような子だったので、潜在意識というものに興味を示すのも時間の問題でした。しかしながら基本的にネガティブ思考なので、これは生きている人間全般に言えることらしいのですが、基本的に放っておくと人間はマイナスなイメージに引きずり込まれるそうです、で、ホントかよと疑いつつもその世界に入り込んでいきましたね。心の中に出てきた負の芽、心の雑草をいかに除去していくかが潜在意識を自在に操るカギとなるのです。でもこれはぶっちゃけ私がここでつらつら書くよりも実際に本を読んでもらったほうが良いと思うので気になった人は書店へどうぞ、そして浜崎容子の『バラ色の人生』ももれなく買ってくださいね。
「願えばかなう」という都合の良い魔法のような、おとぎの世界でしか聞いたことのない言葉に夢中になりました。実際、この職業に就けたのもこの頃に妄想力をバキバキに鍛え上げていたお陰と言っても過言ではないと思うし、やっぱり創作をしている時に潜在意識と交信している実感があります。
なぜこの本が心に残っているか、それはですね、私、パニック障害の気が当時から少々ありまして、どうしても怖くてお外に出れなかったり、電車に乗れなかったり、人の視線が気になりすぎて帽子+サングラス+マスクがないと外出できない時期が周期的に訪れるのですが、その時このカバーのついたマーフィーの本をカバンに入れて出かけるとあら不思議、発作が起きなかったんですよね。
それでお守り・お薬代わりにこの本をいつでも持ち歩くようになりました。
いつからか、カバンを変えた時に本を入れ忘れていて、でも大丈夫だった時があり、それからは持ち歩いていませんが、先日、部屋の掃除をしていた時に持ち歩きすぎてボロボロになったその本を見つけたのです。
上京する時にお守りとして持っていた本。
そんなあなたの心の安定剤に、私の本もなれたらいいなとちょっぴり、おこがましくもほんの少しだけ思っています。