みなさんこんにちは。俺です。
今号から連載を始めることになった、俺です。
で、私めに与えられたテーマは「城」であります。何故に城? と思われる方もおられるかと思いますが、実は私、昨年日本百名城のスタンプラリーを完全制覇した城系ミュージシャンなんであります。そのことをネチネチとSNS上に投稿していたのが椎名編集長のお眼鏡に適ったのでありましょう。恐悦至極。
ええ。もちろんみなさんの「他人の趣味なんかどうでもええ」という心の声は充分聞こえております。まぁ、この時間も人生の暇潰しとして消化して下さい。10円あげます。
さて本題。みなさんは城と言えば何を連想しますか? 「天守閣っしょ」という声も多いですな。まぁ正解っちゃ正解。でもあれは城の一部でございますな。城を象徴するものではありますので、今回はその天守の話を。
まず我々が想像するドカンと多層階の天守を最初にぶち上げたのは織田信長の安土城と言われてます(ちなみに信長の安土城の天守だけ天“主”と書きます。流石覇王!)。
で、戦国期から江戸期までの天守で現存するのはたったの12城。明治の廃城令や太平洋戦争の空襲などでほとんどの天守は失われてしまいました。もともと天守がない城も多数あったので、天守を築ける藩というのは有力な大名だったとも言えますな(江戸の平和な時代に入ると天守は大名の威信を示す象徴的な要素も多分に含まれるので、天守を築ける=幕府からの信用もあるということです)。
んで、「現存してる天守は12城しかないの? もっと天守あんじゃん」と思われる方も多いでしょうが、ほとんどの天守は昭和の時代に街のシンボル的にコンクリートで作られたのが多いです。名古屋城、熊本城や大阪城もです。大阪城は昭和6年という戦前に秀吉時代の天守を徳川時代の天守石垣に初めて鉄筋コンクリートで作った三代目天守という面白さはありますな。
そして今気づきましたが、すでに文字数オーバーしてますな。意外と書き出すと止まらないぜ城! 前半の駄文を短くすればいいのですが、そこはドント・ルック・バック。来月も城のなんか書きます。100円ください。
▲春日山城にて百名城完全制覇記念に上杉謙信さんと。