Rooftop ルーフトップ

REVIEW

トップレビューRYUTist「黄昏のダイアリー」心配性どうしのアイドルとファンの曲、と思って聴くと、うっかり涙がとまらなくなってしまうのです。

RYUTist「黄昏のダイアリー」心配性どうしのアイドルとファンの曲、と思って聴くと、うっかり涙がとまらなくなってしまうのです。

2018.11.22   MUSIC | CD

レーベル: PENGUIN DISC
発売中

M1.黄昏のダイアリー
M2.心配性
M3. a birthday song

  M1「黄昏のダイアリー」は、前回シングル「青空シグナル」からのTWEEDEES(作詞:清浦夏実、作曲:沖井礼二)コンビにくわえ、オシャレ意識度高めの人も、アニメオタ寄りわたしのような人もみんな大好きオシャレポップの天才・北川勝利が共作曲。気持ちのよい疾走感ソングの第二弾! スピード速め・わりふりが細かめの歌割りが美しいハーモニーに仕上がっているのは、メンバー4人の安定した歌唱力という土台があるからこそ。(ユニゾンで誰も悪目立ちをしない、かつ、それぞれの声の個性もちゃんと聴こえるってマジどうなっているの…大好き。)
 おしゃべりをするときの地声に近いように聞こえるM2の「心配性」は、女の子どうしが「ねえねえ」と内緒話しをするような距離の近い歌。「わたしはここにいるから〜ちゃんと見ててね」そんなひかえめな言葉は4人からのメッセージにようにも聞こえ、それをうけ「まだ見えないことが多すぎて 足がとまることがあるよ」というときには、ずっと背中を押し(推し)続けたい。心配性どうしのアイドルとファンの曲、と思って聴くと、うっかり涙がとまらなくなってしまうのです。子どもは笑顔で口ずさみ、大人は切ない気持ちになるだろう多面的なバラードなので、いますぐ平日夕方帯アニメのEDにすべき。いつかアコースティックバージョンでも聴いてみたいです。
 M3の「a birthday song」はとにかく至極。RYUTistの「最高にちょうどいい」感じがここぞとばかりに発揮されています。耳心地が良すぎて耳をサラっと抜けていくわけでも、アイドル度が高すぎて全神経を集中しなくてはいけないわけでもなく、その両方が「いちばんちょうどいいバランスでキラキラに散りばめられている」のです。気持ちの良いリズムと、聞いているとアガるポップで明るい声、他2曲に比べてかわいさ強めのしっかり母音。あー神様、彼女たちが幸せに歌い踊っていられる世界が、ずっと続きますように…。つい、「運命とかそんな名前をつけて約束がほしいんだ」よ、と思わずにはいられません。(成宮アイコ)
 

関連リンク

このアーティストの関連記事

CATEGORYカテゴリー

TAGタグ

RANKINGアクセスランキング

データを取得できませんでした

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻