ジャケットなどのビジュアル、サクライケンタが生み出す独特な楽曲から多くのひとは無機質な印象を受けるのではないだろうか。もちろん今回もそれは変わらない。むしろさらに”Maison book girl”というモノを確立しつつある。唯一無二。今回届いたメジャーファーストアルバム「image」かなり聴き込んでしまった。というかずっと聴いていた。ずっと聴いていたかったからずっと聴いていた。とても居心地がよくて抜け出せない。冷たいでも熱いでもない。それぞれの楽曲が薄らとわずかな度数の変化の中で程よい温度で存在する。始まりがあれば終わりがあるように、幸せを知ると悲しみを知るように、ネガティブな感情が産まれるのはポジティブな感情を持っているから。未来を想像することが時には嫌になったりもする。しかしMaison book girlの未来は明るい、とはっきりと思える。この作品は私にとって癒しでした。ただただとにかくたくさんのひとに聴いてもらいたい。(LOFT9 Shibuya:須田舞未)