日本が誇る超技巧チンドンバンド「シカラムータ」の別働隊として生まれた「ジンタらムータ」。よりストリートでの演奏に特化したこのキャラバンは、とりわけ3.11以降の民衆によるデモや抗議行動の増加に伴い、必然的に活動の幅を広げることになった。街頭以外のサーカス、演劇、映画などとの異種コラボレーションも積極的にこなし、この度ついにジンタらムータ名義では初となるアルバムをリリースした。
「1000年前の新曲」とキャッチコピーにある通り、収録曲は13世紀のグレゴリオ聖歌「怒りの日」から東ティモールの伝承歌「エビはとれたか」、東欧ユダヤ人の音楽クレズマーの「生き生きとしあわせに」など様々な時代、地域の知られざる名曲がストリートチンドンの新しい息吹を与えられ演奏される。全国各地のデモで最も演奏された曲であるビクトル・ハラの「平和に生きる権利」ももちろん収録。2014年の今最も聴くべき作品と言えるだろう。(加藤梅造)
















