私が初めて『平和に生きる権利』を聴いたのは3.11の大震災から約1ヶ月後、2011年4月10日高円寺における「原発やめろデモ」の出発前だった。この日、大熊ワタル率いるジンタらムータは、集合場所の公園に溢れた無数の人々を前に「We Shall Overcome」「不屈の民」と共にこの曲を力強く演奏した。松沢呉一氏がこの時の演奏を聴いて「この一ヶ月の苦しい時間からやっと抜けられたとの実感があった」と書いていたが、多くの人が同じ気持ちだったと思う。もともとチリのフォークシンガー、ビクトル・ハラがベトナム戦争で苦しむ民衆のために歌った曲だが、普遍的なこの曲は様々な国で歌い継がれ、日本でもソウルフラワーユニオンなどが歌ってきた。そして今回、リクル・マイとジンタらムータが新しい日本語詞とスカのリズムアレンジで現代の曲として吹き込んだのがこのCDだ。まぎれもなく今の時代のアンセムと言える1曲だ。ヤギヤスオ氏による渾身のジャケットも素晴らしい。(加藤梅造)
















