昨年8月に1st.シングル『無神論』をリリースしたKUDANZから、早くも2nd.シングル『programs』が届けられた。『無神論』を聴いて以降、すっかり彼らの魅力に取りつかれてしまい、次作を今か今かと待っていたところだった。『programs』を聴き、以前に比べると歌声が力強くなったというのが第一印象。切なくて悲しくて、たまに喜びという感情が差し込まれる彼らの歌詞の中で、ササキ ゲンが歌声で魅せる喜怒哀楽の表情は、この数ヵ月で確実に豊かになっていた。また、どこか人間らしさが作品に入り込んで来ているのではないかと。それは、2曲目の『ワンダフルワールド』の希望を含ませた歌詞から、人の中に流れる燃えたぎるような赤い血を感じたのだ。どこか寒々とした印象を持つ彼らの楽曲の中に流れる鮮やかな赤。ここに、人の温かみを感じることが出来た。
KUDANZは、2011年に出会えて良かったと思ったバンドのひとつ。もっと多くの作品を聴きたいと切に思う。(Rooftop:やまだともこ)
KUDANZ / programs
2012.01.06 MUSIC | CD