XQIP-1003 / 1,500yen (tax in)
6.08 IN STORES
1. 長い夜のほんの一瞬
2. I have a song
3. 自分
4. ファルス
5. 未来
6. 労働/暴動
7. 情熱よ
8. 約束の人
9. 歌に変わる時
10. ユーリカ
11. 青春映画
町田直隆の2nd.アルバム『未来』がリリースされる。今作を聴いて、これまでとは明らかに何かが違うと感じた。BUNGEE JUMP FESTIVAL時代の感情を剥き出しにした狂気的なものは感じられない。バンドが解散しソロとして活動を始めた当初のような、懐古的に自らの少年時代を描くだけでもない。"薄暗い畳の部屋で一人ポツンとアコギをつま弾きながら悲観的になる町田"がCDから滲み出てくることもない。今作は、アルバムタイトルにも『未来』と付けられているように、過去だけではなく、過去を重んじて未来へ向かう様子が表現されていた。これまでは、他人なんて大嫌いだと言う人間だったかもしれない、たくさん悔しい思いをして泥まみれになってきたかもしれない。その泥を掴んで這い上がってきた彼だから見えた未来。
ロックンロールに出会ってしまったおかげでボロボロにもなった町田が、これからも変わらずに転がり続け、僅かな光かもしれないけれど、輝くその小さな未来に向かって旅を続けていくだろうという姿が見えたのは私だけではないだろう。（Rooftop：やまだともこ）
