多くのメンバーチェンジを繰り返しながら今や13年のキャリアにまでなったモーニング娘。の11枚目のアルバムが完成した。この12月に卒業する亀井絵里、ジュンジュン、リンリン最後の参加作品になるわけだが、高橋愛が6代目のリーダーとなってからは大きなメンバーチェンジもなく(昨年の久住小春の卒業のみ)、安定したグループとして成長を続けていた現モーニング娘。にとってひとつの節目となるリリースと言えよう。先行リリースされた44thシングル曲『女と男のララバイゲーム』から始まり、43thシングルの『青春コレクション』で終わる全11曲の構成で、楽曲の配置もその2曲を考慮した流れになっている。お得意のセクシーダンサブルなものから青春応援歌まで良質な曲が並ぶが、個人的にはM9『愛しく苦しいこの夜に』のモーニングコーヒー路線の曲にグっと心を掴まれた。モーニング娘。13年間の成熟を堪能できるアルバムだ。(加藤梅造)