Twitterで掲載されるとすぐさま話題になった作品がついに書籍化。“こぐま”の店長と人間の店員さんの出会いや触れ合いが描かれている。私的にもう長いことゆるキャラの戦国時代だと思っているのだが、この店長は可愛いだけではない。人間味があり、自分の信念を持っており、成長していく様がなんとも心打たれる。読み進めていくとほっこりして、自分も明日も頑張って生きようと思える。巻末に書籍版だけの書き下ろしもあって、こちらも胸にグッとくるものがあるのだ。この世界観は他にありそうでなかなかないと思う。小さな幸せが沢山詰まっていて、とても心が癒される。装丁もとても素敵で、紙で読む書籍の良さがわかる。手元に一冊置いておきたい本だし、是非、老若男女関係なく読んでいただきたい作品。
いろいろなことにチャレンジしていく店長と、他の個性的なキャラクター達をこれからも見逃せない。(ネイキッドロフト:松本恵理子)