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(ネタバレなし)ついに来たSWの最新作、観る前は期待と同様、いやそれ以上の「大丈夫なのか?」という不安の方が大きかった。しかし結論から言うとそれらを大きく上回る出来であった。ファンを喜ばせる旧作ネタも見事で、同方法ながら大惨事となったターミネーター最新作とは大違いだ。EP4〜6を彷彿とさせるCG丸出しではないミニチュア感にも満足だ。ただ、本作を面白くしているのは新キャラや新要素である。旧作の設定に縛られないストーリー展開に目を奪われる。「どこまで過去作を観てから観るか」が話題ともなっているが、この作品からSWにふれても十分楽しめるものになっているだろう。しかしここまで完成度の高いものを提示されるとまた別の不安が出てくる。「一体どうやってケリをつけるのか」と。『マッドマックス』の時同様「生きててよかった」と思うと同時に、「これはEP9を観るまでは死ねん」と思うのであった。(多田遠志)