という訳で『映画秘宝』2013年度トホホ第1位に輝いた本作。もちろん見所がないわけではない。全世界的な規模のゾンビ感染等のスケールの大きさ、『嘆きの壁』での史上最大の登場数のゾンビのモッシュの凄さ等。しかし、主人公ブラピの全くの危機感のなさや、ゾンビものにも関わらず「子供も見られるゾンビもの」にしようとしたからか全く出血表現がない事など、なかなか辛い所も多い。原作が世界中の様々な人々から見たゾンビ世界戦争という構成だった事を考えると、無理にスター映画にしてしまった弊害が出てしまっている、と言える。さあこれから最終戦争だ!ってところで終わってしまうのも残念だったが、やはりさっそく続編の企画が動いている模様。題材は最高なだけに、是非続編では真の「ゾンビ世界最終戦争」を見てみたい所だ。(多田遠志)