ホリエモンが仮釈放されて早10ヶ月。これまでの「刑務所からの手紙」では検閲が入るため言えなかったこともかなりあるそうで、この著書では刑期満了を迎えた今だからこそ言える「刑務所生活の終盤」と「刑務所でやっていた、本当のこと」が綴られている。刑務所生活について、「想像していたほど食事が酷いわけでもなければ、魑魅魍魎のような受刑者がところ狭しといるわけでもない」、「少なくても私が長野刑務所で会ったうち7割はごく普通の人だった」と。その中で一番大変だったのは「人間関係」だったそうで、その辺はシャバも刑務所の中も変わらないんだなと痛感。刑務所の中を詳細にレポートしていたことにより、刑務所内での対応(お菓子の配給など)に多少の影響があった下りも興味深かった。これほど「刑務所の中からリアルタイムで発信し続けていた受刑者」は世界にも類がないそうで、まさに画期的な受刑者だったのかと感じた次第である。(ロフトプラスワン:石崎)