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トップレビュー二十五の瞳/樋口毅宏

二十五の瞳/樋口毅宏

2012.07.10   CULTURE | BOOK

文藝春秋社 / 1470yen

 私がリアルタイムで観て育った名作映画「二十四の瞳」をパロッた作品だ。2009年に樋口さんは「さらば雑司ヶ谷」で作家デビューした。そのヒット作品がなければこの本を手に取ることはなかったのかも知れない。新しい形の作家が登場したと言っていいと思う。2011年震災の直後から物語が始まるのもちょいとリアル。ちょっと推理小説ぽい。読んでいて楽しい、そしてあやしい文学作品。ちょっとはまれそうな頭のいい作家に出会ったかな・・・。確かにどこまでが実話でどこからが作り話か解らなくなってきた。自滅型の小説家だと帯には書いてあるが。 舞台の小豆島に私も行きたくなった。小説好きなら気に入るに違いない。(平野悠)

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