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トップレポート小日向由衣、ハートフルなワンマンライブ3rdアルバム発売記念『組織で恋愛ハラスメント』開催! 「死ぬまでステージに立っていたPANTAさんのようになりたい」

小日向由衣、ハートフルなワンマンライブ3rdアルバム発売記念『組織で恋愛ハラスメント』開催! 「死ぬまでステージに立っていたPANTAさんのようになりたい」

2023.11.28

2023年11月23日、祝日にあたる勤労感謝の日に青山月見ル君想フで開催された『組織で恋愛ハラスメント』は、9月27日にリリースされたアルバム『恋愛ハラスメント』を全曲組織(小日向由衣バンド)で演奏するワンマンライブ。確かな演奏力のあるメンバーとは5年目になる。アルバム制作には足掛け2年を要したが、このライブが小日向由衣による『恋愛ハラスメント』の集大成であるという宣言の元、ライブは開催された。
 
本編はアルバムの曲順どおりのセットリストであることを事前に知らせることにより、アルバムの世界観を表していた。「楽しい一日にしようね」との短いMCから始まった1曲目。「お菓子な家」はバンドアレンジの完成度の高いまさに1曲目にふさわしい曲。ファンの協力のもとステージに溢れた赤やピンクの風船を掻き分け前方に出ると、ここまで付き合ってくれた観客に感謝を述べた。
2曲目「花火」はアルバム内でも最もポップな曲。疾走するドラムに、ギター、キーボード、ベースがそれぞれ個性を出しながら爽やかに絡み、ライブハウスが一気に夏に戻ったようだった。
 

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続いて「サイダー」では独特なメロディを静かながらも情熱的に歌い上げるボーカルと、きらびやかな鍵盤のアドリブをじっくり聴かせた。「ハリボテの恋」ではスリリングなギター伴奏をバックに歌詞にも出てくるテディベアを抱きしめながら、「私の孤独に触れていてよ」と力強くも恋する女性の脆い心情を歌い上げた。
そして5曲目は、短冊CDでリリースされた「天の川ぶち壊す!」。キャッチーなディスコサウンドと小日向の「月見ル君思フをぶち壊す!」のかけ声に観客のボルテージが一気に上がった。小日向はこの曲で後に使う予定の小道具でもある電話を壊してしまうというハプニングに見舞われた。それほどの盛り上がりぶりだった。
MCの時間を使って修理を試み、この間ファンには6曲目にあたる「ブラックコーヒー」のコールアンドレスポンスの練習をさせるという小日向由衣らしい展開に。会場も和やかモードに変わり笑い声で溢れた。コールアンドレスポンスを続けていくと次第にギターは激しさをまし演奏が始まると熱の帯びたボーカルで客席を沸かせた。
 
7曲目「サカナになる」ではがらりと変わり、丁寧なボーカルの歌い出しから少しずつ楽器が混ざり合っていき、まるで天井の高いライブハウスが水槽かと錯覚するようなメロウな雰囲気に。そしてこの曲の途中で修理した電話をまた床に落とて壊してしまい(実は小日向はライブ中に音出しをしているPCを机ごと吹っ飛ばしてライブを終わらせたことがある)、悔しがる可愛らしい一面を見せた。
 
ここからは怒涛の展開。「恋の呪文」は新しいバンドアレンジで現代的な曲調に。バンドでやるのは無理だと思われていた怪曲かつ難曲でもあるファン待望の「電話」では不穏なギターが鳴り響いた。音源では冷静な狂気を感じさせる曲だが、ライブならではの抑揚と臨場感があった。
続く「8月30日の私」も、リズム隊の完成度が高く、アナログシンセとドラムのシャッフルビートの掛け合いが素晴らしい。まさにくり返される8月で揺れているような感覚に陥った。
 

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続く「もしも魔法が使えたら」ではステージの上に大きく輝く月の下でこの曲を歌う為に会場を選んだことを明かした。今目の前にいる人と、これまで私を知ってくれた人。まだ自分のことを知らないこれから出会う人に向けて「私は間違えなくあなたの為に歌ってます」という言葉を添え歌い始めた。ファンと一緒に手を伸ばし、会場の月を掴む姿に涙が溢れた。この曲は吉田豪とのトークイベント『お悩み鑑定団』やインタビューでも明かされているが、ブルースマンの伝説にでてくるクロスロードに似た逸話とともに生まれた曲でもある。
 

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本編ラストナンバー「アイスを捧げて」は2023年の夏の思い出を綴った曲。歌詞が覚えられず、客席から歌詞を掲げてもらったことから定番になっていった曲でもある。「私に全てを捧げて」の言葉通り、それぞれが持ち寄った思い出と共にタイトルにもなっているアイスを捧げた。
そして小日向由衣の親友でもあるプラカードを持った『謎の女』に扮したダンサー(眉村ちあき)の乱入により、より一層の盛り上がりを見せ、本編を終えた。
 
アンコール1曲目は今年夏に旅立ったPANTAの最後の提供曲「虹のほほえみ」。この曲はPANTAが小日向由衣のことを綴った詩(前作アルバムの帯文になった)をもとに病床で作り、小日向にプレゼントしたもので、アルバムのボーナストトラックに収録されている。今回この曲をみんなでこの場所で歌うことも、もう一つのテーマだった。スクリーンにはPANTAがただ一度だけ歌った時の映像が流れ、会場が一体となり歌い終わると虹のような笑顔で「ありがとう」と告げた。
 
アンコール2曲目は4年前に開催された月見ル君思フでのワンマンライブでも歌った曲「水色」。生きることに失望し月に行ったけど、逃げちゃダメだと思って地球に帰って来た。と、4年前の思い出も交えつつMCではこの曲の歌詞のテーマでもある〜何かをするのに年齢は関係ない〜や、〜死ぬまで歌い続けたい〜という思に重ね、「PANTAさんは死ぬまでステージに立っていた。私もそんなふうになりたい」という。力強いメッセージに勇気づけられた。
 
アンコール3曲目は最も多幸感あふれる曲「ネコみたいに」。小日向が「ほっぺにキスしたら?」と観客に笑いかけるように歌うと、ファンも「ぎゅっと抱きしめた」と全力で応える姿が幸せに包まれた。
 
〜楽しいことを諦めない〜という約束と共に始まったアンコール最後の曲は定番のアッパーチューン「パーティーズ」。踊り狂い歌う小日向由衣と組織の演奏。ライブハウス中を乱れ飛ぶ風船に溢れる笑顔でライブは大団円を迎えた。
 

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「恋愛ハラスメント」とは、恋愛はよくわからない。と苦しみながら作り上げた小日向由衣と彼女のバンド組織、そしてファンたちが大量のハートの風船で愛をぶつけ合う、ハートフルなワンマンライブだった。
 
また月に還る日まで。
 

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▼当日のツイキャス配信のアーカイブはこちら。

祝3rdアルバム発売記念『組織で恋愛ハラスメント』セットリスト

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M01. お菓子な家
M02. 花火
M03. サイダー
M04. ハリボテの恋
M05. 天の川ぶち壊す!
M06. ブラックコーヒー
M07. サカナになる
M08. 恋の呪文
M09. 電話
M10. 8月30日の私
M11. もしも魔法が使えたら
M12. アイスを捧げて
EN1. 虹のほほえみ
EN2. 水色
EN3. ネコみたいに
EN4. パーティーズ

商品情報

恋愛ハラスメント

2023年9月27日発売
品番:KOKKO-002
レーベル:こっこっこレコード
フォーマット:CD
価格:¥3,000(税込)

【小日向由衣史上最も儚くも強烈な最新アルバムリリース決定!】
人より満遍なく出来ない事が多く、いつしかレジェンドと呼ばれるようになったシンガーソングライター / アイドル小日向由衣。ダメのレジェンンド小日向由衣が、「世界が泣いてる」以来2年ぶりとなるニュー・アルバムを完成。2023.7.7「短冊CDの日」を記念してリリースした初の8cmCD(短冊CD)「天の川ぶち壊す!」他、ここ2年でCDRや配信リリースした新曲を中心に収録した、それまでのキャリアの集大成的な内容。また前作をきかっけに共演を果たしたPANTA(頭脳警察)が小日向由衣にインスパイアされて送られた「虹のほほえみ」のカバーを特別収録。

【収録曲】
01. お菓子な家
02. 花火
03. サイダー
04. ハリボテの恋
05. 天の川ぶち壊す
06. ブラックコーヒー
07. サカナになる
08. 恋の呪文
09. 電話
10. 8月30日の私
11. もしも魔法が使えたら
12. アイスを捧げて□
13. 虹のほほえみ(ボーナス・トラック)

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