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トップレポート伊藤 蘭、デビュー50周年ツアー初日ライブレポ! 伊藤蘭のソロ・キャリアがキャンディーズ時代と地続きになっていることを証明した熱狂的なステージ

伊藤 蘭、デビュー50周年ツアー初日ライブレポ! 伊藤蘭のソロ・キャリアがキャンディーズ時代と地続きになっていることを証明した熱狂的なステージ

2023.08.21

ついにこの日がやってきた。
 
2023年は、伊藤蘭のデビュー50周年に当たる。1973年の9月1日、キャンディーズの一員として「あなたに夢中」で歌手デビューしてから半世紀の月日が流れたのだ。すなわち、キャンディーズのデビュー50周年でもある。そして、この夏から秋にかけ、『伊藤蘭 50th Anniversary Tour〜Started from Candies〜』が全国6カ所、7会場で開催される。その初日、横浜のKAAT神奈川芸術劇場ホールでの公演をレポートする。
 
会場入口では、お揃いの自家製法被姿に身を包んだ往年のファンたちが集い、50周年とあってキャンディーズ時代のシングル・ジャケットが展示されたブースで記念撮影するファンの姿も。グッズ売り場でもキャンディーズTシャツなどが販売され、いつもとは違う50周年の祝祭ムードに溢れている。1,200人と満席の観客は、今か今かと開演を待ちわびているかのよう。
 

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開演前のBGMに70〜80年代のソウル、AORが流され、ステージ背面に大小様々の正方形のブロックがデザインされたセットも、洗練されたムードを演出する。客電が落ちると、バンド・メンバーの入場に続き、軽快な16ビートのディスコ・チューン「HELLO CANDIES」からスタート。ステージ中央からグレーと黄色の軽やかな迷彩柄のワンピース、黒のロングブーツに身を包んだ伊藤蘭が現れると、観客は一斉にペンライトを振って「ランちゃん」コールで迎え入れる。続いてキャンディーズ時代の名曲「春一番」のイントロが始まると、いきなり会場は総立ちに。2019年より歌手活動を再開した伊藤だが、折しもその後コロナ禍に突入、観客も声を出せない状態での応援が続いていたが、そのストレスから開放されたかのように、熱いコールを届ける。
 

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「すごい声援を久しぶりに聞くことができました! 本当に嬉しいです」と最初のご挨拶。前年のツアーに続き、ここ横浜で初日を迎えられたことに感謝を述べ、「このたびとうとう50周年らしいんですよ!」「お互いおめでとう、という気持ちでいいんじゃないでしょうか」と率直な心境を語った。
 
前半は、今年7月19日に発売されたばかりの3rdアルバム『LEVEL 9.9』からのナンバーが続く。中でもディスコ調の「Dandy」、シティ・ポップ風の「Shibuya Sta. Drivin' Night」と、今回のアルバムでも印象深い、都会的なナンバーが続く。赤や紫、あるいはレインボー・カラーの照明も、都会的な雰囲気を演出。そして、変わらぬキュートで愛らしいヴォーカルもまた、大人のシンガー伊藤蘭の新たな魅力に満ち溢れたものだ。最新アルバムの楽曲も、実際にステージ上で披露されると、新たな魂を吹き込まれたかのように瑞々しく「今の伊藤蘭」の魅力を届けてくれる。
 
トータス松本&奥田民生の提供作「春になったら」、売野雅勇作詞の80'sマインド溢れる「明日はもっといい日」に続いてはバンド・メンバー紹介へ。音楽監督の佐藤準(Key)をはじめ、そうる透(Dr)、江渡大悟(G)、笹井BJ克彦(B)、竹野昌邦(Sax)、コーラスの渡部沙智子と高柳千野に加え、今ツアーでは新たにパーカッションnotch、トランペット鈴木正則が加わり、より分厚くグルーヴィーなサウンドを聴かせる。
 
自身の作詞による「FUNK不肖の息子」を歌い終えた伊藤が下手にハケて、バンドメンバーも退場すると、ステージ中央よりスクリーンが降り、ちょっとしたサプライズ演出が。そして、ここからはお待ちかねのキャンディーズ・ゾーンに突入する。
 

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今回のツアーのセットリストは、いつもより多めにキャンディーズ・ナンバーが登場するスペシャルな構成。往年のファンにはお馴染みの、キャンディーズ応援ソング「SUPER CANDIES」のイントロが流れると、観客も待ってました! とばかりに、真っ赤に彩られたペンライトを振って「C・A・N・D・I・E・S!」のコール。そして、赤いミラーが付いたワンピース姿の伊藤が現れると、怒涛のキャンディーズ・パートへ。「その気にさせないで」「年下の男の子」など大ヒット・ナンバーが次々に繰り出され、途中のMCでは、1978年4月4日、後楽園球場での『ファイナル・カーニバル』の思い出も。また、今回のツアーではファイナル・カーニバルのセット・リストを意識して組まれたことが語られると、会場からはちょっとしたどよめきが起きた。そして「この曲の譜面をもらった時の、ときめきと胸の高まりは忘れられません」と語り、デビュー曲「あなたに夢中」を、ソロになってから初披露した。
 

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ソロとしてコンサート・ツアーを始め4年になる伊藤蘭だが、今回のステージは例年にも増して力強い。あの時代、高いライブ・パフォーマンスでファンを熱狂させたキャンディーズのパワフルでアクティヴなステージングが、50年近い時を経て、再び横浜のステージに蘇ったかのようだ。ソロになって初めてライヴを体験する者、キャンディーズ時代からの熱烈なファンなど、それぞれが思いを噛み締め、50年の時を経ての邂逅に感激を隠せない。
 
かつて、後楽園球場を紙テープの乱舞にした「哀愁のシンフォニー」、そして「微笑がえし」など伝説の名曲が続き、本編最後は前回のツアーでも披露された「美しき日々」で締めくくった。ソロ作に挟まれたキャンディーズ時代のナンバーも、「今の楽曲」として生き生きと蘇っており、伊藤蘭のソロ・キャリアがキャンディーズ時代と地続きになっていることを証明するステージとなった。
 

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アンコールでの伊藤はピンクのロングコートに、インナーは今回のツアーTシャツをデザインしたハートマークのキュートなTシャツ姿。キャンディーズ時代のファンにとっては実に感慨深いナンバーを立て続けに歌い、観客を煽り、エキサイティングなステージを終えた後、「皆さん今日は素敵な思い出を本当にありがとう」と、何度も客席に向かって深々と頭を下げ、ツアー初日は無事に幕を下ろした。
 

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10月21日(土)の日比谷野外大音楽堂まで続く今回のツアー、次回は8月26日(土)のトークネットホール仙台 大ホール(仙台市民会館)での公演、そして50周年記念公演となる9月2日(土)東京国際フォーラム ホールAに続き、9月7日(木)は名古屋・愛知芸術劇場大ホールでの公演と続く。まさに50周年のメモリアル・イヤーに相応しい、2023年の伊藤蘭の「今」を感じさせるコンサート・ツアーの開幕となった。(Text:馬飼野元宏)

キャンディーズ『The Platinum Collection ~50th Anniversary~』

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発売日:2023年9月1日
価格:¥11,000(税込)
品番:MHCL 30863-7
仕様:CD5枚組(高品質Blu-spec CD2)、三方背ケース、キャンディーズ写真満載のオールカラー歌詞ブック、伊藤 蘭&藤村美樹スペシャル対談ブック、CD5枚組スペシャルケース、初回生産分はピクチャーレーベル仕様
発売:ソニー・ミュージックレーベルズ
 
【収録内容】
DISC1:シングルA面コレクション +α
DISC2:シングルB面コレクション +α
DISC3:伊藤 蘭 マイ・フェイバリット・コレクション
DISC4:藤村美樹 マイ・フェイバリット・コレクション
DISC5:伊藤 蘭 & 藤村美樹 アワ・フェイバリット・コレクション

商品情報

伊藤蘭『LEVEL 9.9』

2023年7月19日(水)発売
初回生産限定盤(CD+ライブBlu-ray、三方背ケース付):MHCL-30845~6 / ¥8,000(税込)
通常盤(CD):MHCL-30847 / ¥3,300(税込)
※写真は初回生産限定盤

【収録内容】
<CD収録曲>
1. Dandy 作詞:森 雪之丞 作曲:亀田誠治 編曲:佐藤 準
2. 愛と同じくらい孤独 作詞:jam 作曲:AKIRA 編曲:是永巧一
3. なみだは媚薬 作詞:松井五郎 作曲・編曲:山川恵津子
4. 美しき日々 作詞:いしわたり淳治 作曲:多保孝一 編曲:佐藤 準
5. 今 作詞:岩里祐穂 作曲:松本俊明 編曲:梅堀 淳
6. Shibuya Sta. Drivin' Night 作詞・作曲・編曲:安部 純
7. FUNK不肖の息子  作詞:伊藤 蘭 作曲・編曲:佐藤 準
8. 明日はもっといい日 作詞:売野雅勇 作曲:IKEZO 編曲:IKEZO、佐藤 準
9. 春になったら 作詞・作曲:奥田民生&トータス松本 編曲:笹本安詞
10. ネガフィルムの青空 作詞:松井五郎 作曲:IKEZO 編曲:岩田賢治

<Blu-ray Disc> 初回生産限定盤のみ
~2022年11月19日 TOKYO DOME CITY HALLでのライブ映像~
You do you
あなたのみかた
shalala ♪ Happy Birthday
愛して恋してManhattan
恋とカフェインとスイーツと猫舌
walking in the cherry
ヴィブラシオン
名前のないChristmas Song
ひきしお
ICE ON FIRE
SUPER CANDIES
その気にさせないで
哀愁のシンフォニー
悲しきためいき
夏が来た!
ハート泥棒
ハートのエースが出てこない
やさしい悪魔
年下の男の子
暑中お見舞い申し上げます
春一番
美しき日々(新曲:3rdアルバム『LEVEL 9.9』に収録)
家路
恋するリボルバー

Live Info.

伊藤 蘭 50th Anniversary Tour ~Started from Candies~

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【横浜公演】SOLD OUT!
2023年8月19日(土)KAAT神奈川芸術劇場 ホール[開場]16:15/[開演]17:00
お問合せ:ディスクガレージ 050-3668-5023(平日12:00-15:00)
 
【仙台公演】
2023年8月26日(土)トークネットホール仙台(仙台市民会館)[開場]17:15/[開演]18:00
お問合せ:ジー・アイ・ピー
 
【東京・50周年記念公演】
伊藤 蘭 50th Anniversary Tour ~Started from Candies~ Celebration day!
2023年9月2日(土)東京国際フォーラム ホールA [開場]17:00/[開演]18:00
お問合せ:ディスクガレージ 050-3668-5023(平日12:00〜15:00)
 
【名古屋公演】
2023年9月7日(木)愛知県芸術劇場 大ホール [開場]17:30/[開演]18:30
お問合せ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(12:00~18:00)
 
【大阪公演】
2023年9月9日(土)フェスティバルホール [開場]16:00/[開演]17:00
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~18:00 ※日祝除く)
 
【福岡公演】
2023年9月30日(土)キャナルシティ劇場 [開場]16:45/[開演]17:30
お問合せ:キョードー西日本 0570-09-2424(月〜土11:00〜15:00)
 
【特別追加公演】
祝・ 日比谷野音100周年 伊藤 蘭 50th Anniversary Tour ~Started from Candies~ 特別追加公演
2023年10月21日(土)日比谷野外大音楽堂 [開場]16:00/[開演]17:00
お問合せ:ディスクガレージ 050-3668-5023(平日12:00〜15:00)
 
【出演】伊藤 蘭
バンド:佐藤 準(音楽監督・Keyboards)/ そうる透(Drums)/ 是永巧一(Guitar)/ 笹井BJ克彦(Bass)/ notch(Per)/ 鈴木正則(Trumpet)/ 竹野昌邦(Sax)/ 渡部沙智子(Chorus)/ 高柳千野(Chorus)
 
※都合によりバンドメンバーが変更になる場合がございます。8月19日(土)横浜公演では、Guitar・是永巧一に代わり、江渡大悟が、8月26日(土)仙台公演・9月9日(土)大阪公演ではTrumpet・鈴木正則に代わり、二宮孝裕が出演予定です。
 
▼伊藤 蘭 50th Anniversary Tour ~Started from Candies~
 
【チケット】
▼横浜、仙台、名古屋、大阪、福岡、特別追加公演・日比谷野音
指定席:9,900円、U-25シート(25才以下対象):6,600円
▼9月2日(土)東京国際フォーラム特別公演
指定席:11,000円、U-25シート(25才以下対象):6,600円
※50周年記念ペンライト付き
 
※未就学児入場不可
※U-25シートは25才以下対象のお席となり、一般発売からの販売となります。公演当日「お名前・生年月日が確認できる身分証」をお一人様ずつご提示ください。
 
仙台、東京・50周年記念公演、名古屋、大阪、福岡公演のチケットは一般販売中
 
▼特別追加公演・日比谷野音
プレイガイド先行
・受付期間:2023年8月18日(金)12:00〜8月25日(金)23:59
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/ran/
ローソンチケット:https://l-tike.com/itoran/
・受付期間:2023年8月18日(金)12:00〜8月27日(日)23:59
e+(イープラス):https://eplus.jp/ran-ito/
 
▼一般販売:2023年9月9日(土)10:00~
 
主催
【関東】DISK GARAGE / テレビ朝日 / 朝日新聞社 / ニッポン放送 / TBSラジオ / 文化放送 / TOKYO FM / FMヨコハマ
【仙台】GIP / KHB東日本放送
【名古屋】メ~テレ / サンデーフォークプロモ―ション
【大阪】リバティ・コンサーツ
【福岡】九州朝日放送
共催:日比谷野音100周年記念事業実行委員会(日比谷野音のみ)
協力:ソニー・ミュージックレーベルズ / 渡辺音楽出版 / 渡辺プロダクション / FM COCOLO(大阪のみ)
制作:DISK GARAGE
企画製作:トライサム / DISK GARAGE / テレビ朝日 / 朝日新聞社
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