聖飢魔Ⅱの創始者であり地獄の大魔王、ダミアン浜田陛下が率いるDamian Hamada's Creatures(以下、D.H.C.)が魔暦24(2022)年7月31日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEにてツアー『Damian Hamada's Creatures 魔界小学校 魔王参観日 ~ Devilish Hell Ceremony TOUR ~』のファイナル公演を行なった。全世界初となるライブを前年11月28日KT Zepp Yokohamaで行って以来、待ち望まれている中での開催となった。
ダミアン浜田陛下によるありがたいお言葉から、魔界小学校 魔王参観日がスタート。D.H.C.のデビュー聖典(アルバム)『旧約魔界聖書 第Ⅰ章』の1曲目「聖詠」が会場に流れ、ダミアン陛下の手により改臓人間となったメンバーが登場。ヘヴィメタルとハードロックのどちらが好きかなのだ? と直球で問いかける激熱チューン「Which Do You Like?」で強烈なギターリフ&重低音に包まれる会場に「渋谷ぁぁ〜!!」ど迫力のパワー漲るさくら“シエル”伊舎堂のシャウトで、一気にD.H.C.ワールドに突入。「最後の最後まで地獄の底を堪能して帰ってください!」と宣言したシエルのボーカルはツアーを経てさらに磨きがかかり、昨年の初ライブ以降バンドとして大きくパワーアップした演奏力&パフォーマンスを改臟人間たちが繰り広げる。
「謝肉祭」、「天使と悪魔の間に」、「Lady into Devil」、「Deepest Red」と強烈な楽曲が続いた後に、「魔王参観日」と題されたステージの「何処でダミアン陛下はご覧になっているの?」シエルとローズが会場を見渡すと、突如ダミアン浜田陛下が会場の2Fバルコニーに登場。
「私ならここだ! 参観日というのは、保護者は後ろから見るものだ。これは、あたり前田のクラッカーだ!」と、うちわで扇ぎながら最近「死語責め」という恐ろしい責めを編み出したという陛下が古いギャグを繰り出し、バルコニーからステージへ。「諸君、私だ、魔王ダミアン浜田である。後ろで見ておったが、諸君たちなかなか良いぞ、点数をつけるのなら666点だ」と褒め称えた。
聖典『旧約魔界聖書 第Ⅱ章』のリード曲「Angel of Darkness」に続いて壮大なバラード「Tears in the Rainbow」を披露。これまでの曲調からがらりと変わり、シエルのボーカリストとしての力を改めて感じる感情豊な歌声と、D.H.C.の武器でも有るローズとの美しいハーモニー、ジルとRENOのツインギターが美しきメタルバラードの楽曲に映える。これもまたD.H.C.の深い魅力の一つでもある。
そして遂に、ギターを抱えたダミアン浜田陛下がステージに登場。陛下作詞作曲の聖飢魔Ⅱの楽曲「悪魔の讃美歌」の演奏が始まる。まさかの選曲に会場が揺れ、陛下のギターソロを食い入るように見ながらも、拳を突き上げる観客。
今回も飛沫対策を施されたマスクメガホンを装着した来場者からは大きな歓声が上がる、コロナ禍で失われたライブ会場の声をすでに魔力で取り戻しているD.H.C.会場に熱い声援が飛ぶ。
そしてダミアン陛下のギタープレイは「Running Like a Tiger」「魔界美術館」へと続いた。
容赦なく残酷な世界を謳った「魔界美術館」でダミアン陛下は闇に消えていき、シエルのアジテーションから本編ラストは「嵐が丘」。「嵐が丘」はD.H.C.の3枚目の聖典『魔界美術館』の疾走感あふれるリード曲で、会場は大盛り上がりとなり、歓声と拍手が止まない。
メンバーとともに陛下がご登場されアンコールがスタート。陛下のギターが奏でたのは聖飢魔Ⅱの楽曲「魔王凱旋」、そして「怪奇植物」。ダミアン陛下が聖飢魔Ⅱを結成した39年前、陛下の命のもと地球に現れ最強のボーカリストとして君臨するデーモン閣下の魂が乗り移ったかのようなシエルのボーカル&パフォーマンスで一気に会場が魔界ワールドに染めていく。そしてダミアン陛下が「また出てきてしまった、私はもうダミ満足である(陛下がとてもご満足された時に発せられる特別なお言葉)」「今日の気分はバッチグー」「チョベリグ」と再び陛下は死語責めを浴びせ会場や改臓人間の心を動揺させ、「さらばだ!」と満足気に消えていく。最後はD.H.C.のデビューを飾ったリード曲「Babel」で会場とステージが一体となり、感動のツアーファイル公演を締めくくった。
約1年前の初のライブでベールを脱いだD.H.C.は着実に進化を遂げていた。D.H.C.による悪魔教育は、魔界小学校に入学した信者たちと共に次の学期に向けて動き出している。D.H.C.の次なる活動に期待がかかる。
Damian Hamada's Creatures 魔界小学校 魔王参観日 ~ Devilish Hell Ceremony TOUR ~
公演日:魔暦24(2022)年7月25日(月)
会場名:名古屋 THE BOTTOM LINE
開場 / 開演:OPEN 18:30 / START 19:00
公演日:魔暦24(2022)年7月28日(木)
会場名:大阪 バナナホール
開場 / 開演:OPEN 18:00 / START 18:30
公演日:魔暦24(2022)年7月31日(日)
会場名:東京 duo MUSIC EXCHANGE
開場 / 開演:OPEN 16:30 / START 17:00
≪Set List≫
M01.「聖詠」
M02.「Which Do You Like?」
M03.「謝肉祭」
MC
M04.「天使と悪魔の間に」
M05.「Lady into Devil」
M06.「Deepest Red」
MC
M07.「Angel of Darkness」
M08.「Tears in the Rainbow」
M09.「悪魔の讃美歌」
MC
M10.「Running Like a Tiger」
MC
M11.「魔界美術館」
MC
M12.「嵐が丘」
─ENCORE─
M13.「魔王凱旋」
M14.「怪奇植物」
MC
M.15「Babel」
【Damian Hamada's Creatures プロフィール】
聖飢魔Ⅱの創始者である地獄の大魔王ダミアン浜田陛下が、新進気鋭のボーカルの伊舎堂さくら、超絶プログレッシヴロックバンド「金属恵比須」メンバーを、自らの手により改臟人間にして結成したヘヴィメタルバンド。ダミアン浜田陛下が作り上げた悪魔の聖典を人間界に産み落とし、悪魔教による人類への洗脳を強固にすることが使命。魔暦22(2020)年にソニー・ミュージックレーベルズより2枚の聖典(アルバムのようなもの)を発表、衝撃のデビューを果たした。その後、聖典『魔界美術館』を発表。
Vocal:さくら“シエル”伊舎堂
Guitar:大地“ラスプーチン”髙木 ※
Bass,Keyboards:ケン“アレイスター”宮嶋 ※
Drums:マスヒロ“バトラー”後藤 ※
Guitar:秀貴“ジル”栗谷 ※
Chorus:宏美“ローズ”稲益 ※
※人間界ではプログレッシヴ・ロック・バンド『金属恵比須』のメンバーとして音楽活動に勤しんでいる。
【ダミアン浜田陛下 プロフィール】
「蠟人形の館」「Jack The Ripper」など聖飢魔Ⅱの初期代表曲の殆どを創り、聖飢魔Ⅱ地球デビュー(メジャーデビュー)直前に魔界へ帰還し、世を忍ぶ仮の姿で高校教師として35年間勤務し、人間の生態を調査。次なる目的のために早期退職を行ない、新バンドの結成を目論み、新進気鋭のボーカルの伊舎堂さくら、超絶プログレッシヴロックバンド「金属恵比須」メンバーをダミアン陛下自らの手で改臟人間にしてDamian Hamada's Creatuers(略称D.H.C.)を結成、魔暦22(2020)年に地球デビュー。ダミアン陛下は史上最高齢10万59歳でのメジャーデビューということになる。