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トップレポート「鎌形剛のロフト常連アイドルさんいらっしゃい!〜白幡いちほ編〜」これからの音楽活動は「ソロだからこそできることをやりたい」

「鎌形剛のロフト常連アイドルさんいらっしゃい!〜白幡いちほ編〜」これからの音楽活動は「ソロだからこそできることをやりたい」

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「物販でゴミを売る」「アイドルファンのための飲み屋を経営」「レンタル何もしない人をMVに起用」など、斬新なプロデュース方法で自身がプレイングマネージャーを務める劇場版ゴキゲン帝国(現:劇場版ゴキゲン帝国∞)を何度も話題にしてきた白幡いちほが同グループを卒業したのは今年4月のこと。そんな”アイドルではなくなった”彼女が次になろうとしているのは文化人タレント」なのだというが、これまでの活動で“面白い”を追求してきた彼女は、次はどんな方法で世間を驚かせようとしているのだろうか。 
(本記事は2021年9月13日に阿佐ヶ谷ロフトAで開催されたトークイベント「鎌形剛のロフト常連アイドルさんいらっしゃい!〜白幡いちほ編〜」の一部を編集したものです) 
 
訊き手・文:鎌形剛

今のゴキゲン帝国は「全然知らない」(笑)

 
──先日「劇場版ゴキゲン帝国∞」が新メンバーオーディションの開催を発表しましたけど、白幡さんはどんな形で関わるんですか?
 
白幡:いやわからないです。私全然知らないんです、マジで(笑)。
 
──現役メンバーだけでオーディションを進めているんですか。 
 
白幡:そうですそうです。オーディションやることはもちろん相談されてたし、「え!  絶対やった方がいいよ」って言ってたんですけど、今はプロデュースしている訳でもないので、メンバーが自分たちで決めてくれてて。でも「今までどんな感じでやってた?」 とか相談されたから、だいたい募集はこれくらいの期間でやって、1次審査はこういう感じ。2次審査はこれくらいの期間にやって、最終審査はこのへんでやって、決まったらこのライブでお披露目とか、「そういう感じでやってたよ」っていうのは話してて。 なので選考に関わるとか、面接するとか全然なにも言われてないんで、現時点では審査するかどうかもわからない。だから、もしかしたら私の知らないところで弊社 (GOKIGEN JAPAN)が管理している所属アイドルのメンバーが増えている可能性もあるかも(笑)。 
 
──今そういったことを中心的に進めているメンバーは? 
 
白幡:ちんたくかな? 一番そういうクリエイティブというか、アイディア・企画を出すのがちんたくで、それをサポートしてまとめる のが(星)紫穂だったりするので。あと一番新しいメンバーのあーやん(果糖あや)とさなり(音鳴さなり)にダンス教えたりっていうのも紫穂がやってくれてますね。ちんたくと紫穂が中心になってやってくれてるっていう感じです。 (※)2020年2月加入の男性メンバー。「公式バグ」と呼ばれている。 
 
──ゴキ帝もどんどん変化してますね。今までメンバーになった人の共通点ってありますか? 
 
白幡:いやそれが私、結構誰でも「いいじゃん!」ってなっちゃう人なんですよ。オーディションとか私が落としてるって思われがちなんだけど、「え、この子もいいじゃん!」「この子はココ直したら全然イケるでしょ!」とか思っちゃうタイプで。それこそあーやんとさなりが入ったオーディションでは最終審査で6人くらい残って、私は全員合格がいいと思ったんだけど、他のメンバーが「いや〜...」 みたいな感じになったから私も「じゃあそうしよっか」ってなって。だから特に私が卒業するまでの1年間くらいのゴキ帝は、私の意志はあんまり関係ないと思ってもらっていいかもしれない。オーディション落ちちゃった子には、私すごい恨まれてるんだろうなって思ってるんで すけど(笑)。 
 
──誰かを落とさないと大人数になっちゃいますしね。 
 
白幡:でも私は、今のゴキ帝は大人数のグループにするべきかなって勝手に思ってますね。今は手っ取り早くグループ盛り上げるためには人数増やすのが一番早いと思っているので(笑)。今だと3人プラスおじさん1人だからやっぱ弱い(と思う)し、3 個入ってるリンゴより10個入ってるリンゴのほうが「いいじゃん!」ってきっとなるじゃないですか?なんか人間をリンゴに例えるサイコパスみたいになりかけたけど(笑)、もうそれと一緒だと思ってるんですよ。だから今だと人数が少ない。これはメンバーのスキルとかどれだけ強いメンバーがいるかとかは関係なくて、人に与える印象の話で。だから手っ取り早く「え、ゴキ帝なんか華やかになったじゃん!」 って思わせるためには、私はもっと増やしちゃっていいんじゃないかなって勝手に思ってますね。ただ審査の権限が今のところないから、 勝手に言ってるだけなんですけどね(笑)。 
 
──白幡さんは 8 月 31 日に「ichihoPOPgazer」として再デビューしました。そもそもなぜ「白幡いちほ」とは別名義でソロ活動を始めようと思ったんですか? 
 
白幡:これはアレですよ、みなさん大好きな初めて話す話なんですけど、ソロで活動するときに音楽の方向性を決めたいなと思いまして、で今回は自分がやったことないジャンルに挑戦してるんですよ。今までアイドルソングしか歌ってこなかったし、ボイトレでも” ももクロ”さんをみている岡田実音先生にずっとそういう歌い方をレッスンしてもらっていたんですけど、ひとりでアイドルっぽい楽曲 だったりテンションの上がる楽曲をやったとしても、人数が多いグループのパフォーマンスには絶対勝てないなと思ったんですね。だったら人数的に絶対勝てないジャンルで戦うよりも、ソロだからこそできることをやりたいなと思って。あとJラップとかチルい楽曲を最近聴いてるっていうのもあってやろうと思ったんですけど、ひとりでやるんだったらこっちのほうが戦えるし売れそうって思ったんですよ、シンプルに。 
 
──その根拠は? 
 
白幡:やっぱ コロナ禍の影響で、みんなでライブでワーっていうよりも、ひとりでおうちで聴いてSNSに投稿するみたいな楽曲が今流行っているから。自分が今そういう音楽すごい聴いてるし、これだったらひとりでもやれると思ったっていうのが今回このジャンルに落とし込んだキッカケなんですけど。 だから MV をYoutubeで公開したときに、「昔のギラギラしてて”売れたい!”みたい な感じが薄れているように感じる」みたいなコメントを書いてくれてた人がいたんだけど、今めちゃくちゃ流行ってる音楽シーンのメインストリームに凸ってるから、正直めちゃめちゃ売れようとしてるんですよ! 
 
──売れようとしている(笑)。 
 
白幡:そうそうそう。たぶん iTunes の日本のトップ100ランキングとかってあんまりアイドルランクインしてなくて、それこそチルい楽曲だったり、ちょっとダウナーなバラードだったりとか、そういうアーティストさんが入ってるんですけど、私は一見スカしているように見えて、めちゃくちゃ音楽のメインストリームに凸ってるんですよ。完全に売れようとしてますね、正直(笑)。 
 
──あのMVを最後まで観たら「狙ってる」のは分かりますよね(笑)。 
 
白幡:そうですね。でも作詞作曲は自分でやって、いろいろ試行錯誤しながら作ってるんで、音楽的にも伝わるものになってるんじゃないかなと思っているんですけど。で、そういう楽曲をやるときに「白幡いちほ」だと違うなって思ったんですよ。 
 
──日本語の名前は似合わないと思った。 
 
白幡:そうですね。それこそラップっぽい感じだったり、チルい楽曲をやるときに「漢 字・ひらがなは違う」と思って。ローマ字......っていうかアルファベットがよかったんですよね。表記されたときにカッコイイのがよくて。「POPgazer」っていうのは、今コメントで 「シューゲイザーは意識した?」とか書いてくれてるんですけど、そういうなんとかゲイザーみたいなのがいいな〜って思ってて。私、半濁音と濁音が好きなんで今回は絶対半濁音を入れたくて、なんかいい言葉ないかなぁと思ってたときに、 「POP」っていうのはシティポップ的なPOPもあるし、J-POPも今海外で流行ってるからいいかもしれないと思って。それこそシューゲイザーとかスターゲイザーみたいなカッコイイ単語を入れたかったんですけど、スターゲイザー だと「星を見つめる者」みたいな意味なんですよ。で、これを「POP」にして「いちほ、ポップを見つめる者」って意味にしたら、ポップって名乗ってるけど自身がポップではなくて「ポップ見つめている者」になれるかなと思って。 
 
──曲名の『summer dive』については? 
 
白幡:これは夏の曲にしたくて。絶対夏がよかったんですよ。なんか夏ってエモいじゃないですか(笑)? これはこの間のトークイベントでも言ったかわかんないけど、「ichihoPOPgazer」はラブソングをやりたいんですよ。 
 
──ではもうひとつ、同じ方からのファンならではの質問なんですけど、「歌詞についてかなりマニアックな質問です。『SUMMER DIVE』の中に「2人で居たいから帰り道〜」という歌詞がありますが、ゴキ帝の『君の名 誓いの夜』でも「泣きそうな帰り道そばに居させてよ」や、白幡さんの作詞パートに「帰り道」というワードが出てきたように記憶しています。白幡さんの中で「帰り道」 という情景に何か特別な思い入れや印象に残っているエピソードがあったりするのでしょうか?」という本当にマニアックな質問をいただきました。 
 
白幡:え! すごい嬉しい! 歌詞のことちゃんと覚えてくれててめちゃくちゃ嬉しいこの質問!帰り道になにか特別な思い入れがあるワケじゃないんですけど、『君の名、誓いの夜』に関しては全然誰も信じてくれないんですけど、私結構ネガティブっていうか、こう見えてメンタル繊細なんですよ。で、しんどい時とか、それこそ上手くいかなかったライブの帰り道だったりとか、そういう時ってもうね、すごい寂しくなって「あ〜つら〜。しんど〜。」みたいな。「誰か〜」って思うんだけど、別に誰もいないじゃないですか?でも、もし誰か好きな人ができて何かしてあげたいなって思うことがあるとするならば、その人がしんどいときとか辛いとき、それこそ泣きそうな帰り道に傍に居てあげられる人になりたいなっていう意味が込もってますね。 
 
──みんな仕事の帰り道は何かしら考えながら歩きますもんね。 
 
白幡:『summer dive』のほうはまた全然違う意味がありまして。コレは恥ずかしい実話なんですけど、ちょっとリアル感が出るとガチ恋勢の人が病んじゃうからいつとかは内緒ですけど、私が「この人好き〜!」「イイ!」みたいに 思ってた人がいて(笑)。でも私はその人のこと全然知らないんですよ。で、仲良くもないんだけどたまたま帰るタイミングが一緒なときがあって。で、私はその人の帰る方向に全然用事ないんだけど、ちょっとだけ一緒に歩きたいから「ちょっとユニクロ寄るんで」とか言って嘘をついて。全然ユニクロ用事ないのに、その人と帰り道一緒に歩きたいから「ユニクロ行くんで」って言ってホントにちょっとだけ一緒に帰ったっていうことがあって(笑)。 
だから歌詞の「plausible lie」って「優しい嘘」って意味なんですけど、そういう自分にとって優しい嘘をついて帰り道一緒に帰りましたよっていう実話を歌詞に昇化させてるんですけど。なんか甘くも苦くもない実話なんですけど(笑)。 
 
──ピュアじゃないですか(笑)!次の作品の歌詞も実体験をもとに?
 
白幡:いや、実体験かどうかは怪しいですね。今回の『summer dive』の「帰り道」 はそういうしょうもない実体験でしたけど(笑)、そういうのもあるかもしれないし、自分が好きな人に対してこうしてあげたいっていう内容かもしれないし......。今もうね、2 曲目を実は作ってるんですよ。もう2曲目を作り始めてて、もうオケは出来ててメロも出来てます。 今の時代、MVないと話にならないぐらいになっちゃってるんで、もう1回KYURIMANさんにお願いしたいなとか思ってますね。 
 
 

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