1995年の結成以来、"PMA(POSITIVE MENTAL ATTITUDE=肯定的精神姿勢)”をバンド哲学とし、日本のSKA PUNKシーンを開拓し続け今年で25周年を迎えたKEMURI。
8月13日(木)にポップカルチャーのニュースサイト「ナタリー」の主催にて、KEMURIの無観客配信ライブ「ライブナタリー “KEMURI” at SHINJUKU LOFT〜SHUKUSAI〜」が開催された。
Tシャツに白と黒でデザインされたハーフパンツという、いつものいで立ちで登場したボーカルの伊藤は、最初の曲「Broken Wine Glass, Lonely Night」で一気にトップギアに。トランペットやサックス、トロンボーンなどが奏でるスカのリズムに合わせて踊り、歌った。「イヤー最高最高!! マスクしないで歌うのは半年ぶりくらいだね!楽になるかと思ったら、こんなに動いてフーフー言ってます」と笑わせた。日本語に訳すと“団結”という意味の新曲、「SOLIDARITY」で、伊藤はさらにヒートアップ。右手の握りこぶしを突き上げ、熱唱した。
予定していたMCも吹き飛ばすほど(!?)、一気に駆け抜けるように、全13曲を完全燃焼。画面の向こうをとらえた伊藤の目は、エネルギーと愛情に溢れているようだった。
「このお話をいただいたとき、最初は無観客でやるのってどうなの?と気が向かなかったけど、やってみて本当に良かったです!」「音楽は、作って、演奏する人と、会場とお客さんと、そしてみんながいて、初めて音楽なんだって、やっとわかりました。25年経ったけど、このタイミングでそれがわかって、本当に良かったです。画面の前の皆さんに御礼を言います!」と心からの感謝を語り、 「1日も早くみんなで盛り上がれる日が来ることを、願い続けます」と締めくくった。
彼らにとって初めての挑戦となった“無観客配信ライブ”が、パワフルで愛に溢れ、視聴者に勇気を与えてくれるライブになったことは、間違いないだろう。
セットリスト
1. Broken Wine Glass, Lonely Night
2. PRAYER
3. Deepest River
4. Minimum Wage
5. Ohichyo
6. I LOVE YOU
7. SOLIDARITY
8. NEW GENERATION
9. Along the longest way
10. Heart Beat
11. Ato-Ichinenn
12. PMA
13. 白いばら
スチール:西槇太一