1974年にリリースされた山口冨士夫の1st ソロ・アルバム『ひまつぶし』が限定復刻、10月22日(水)にGood Lovin' Production / TUFF BEATSより発売される。
1973年5月の村八分最後のライブから約半年後の12月、京都から東京へ戻った冨士夫がエレックスタジオでレコーディングした初めてのソロ・アルバムである『ひまつぶし』。
高沢光夫(ベース)、高橋清(ドラムス)がレコーディング・メンバーで参加、冨士夫はギター、ボーカルの他、ブルースハープ、ベース、パーカッションも演奏している。
当時、ブルースギタリストというパブリックイメージをぶち壊したかったという冨士夫の幅広い音楽性を感じさせる名盤として知られている。
冨士夫の著書『SO WHAT』でも言及している通り、膨大な時間を要してトラックダウンを行ない完成したサウンドは「絶対にいい音のレコードができた」と確信するも、当時のレコード会社のカッティングでは、トラックダウン時に冨士夫が聴いたサウンドとはかけ離れた薄っぺらい音になってしまう。
再度やり直しを行なったが、発売されたレコードは冨士夫の意向通りの音にはならかったと悔しさを滲ませている。

2021年にHMVより限定リリースされた復刻アナログ盤ではオリジナル・オープンリールマスターからデジタル化しているが、今回の復刻盤も同様にオリジナル・オープンリールマスターから、マスタリング・エンジニアには、同作品の2022年リマスター再発CDを含め近年多くの冨士夫の作品を手がける中村宗一郎(PEACE MUSIC)、そしてカッティング・エンジニアには名匠・武沢茂(日本コロムビア)を迎えた。
「きっといつか、もっと素晴らしいアナログができて、CDの世界と再び共存するんじゃないかな」(山口冨士夫著書『SO WHAT』より)という冨士夫の言葉通り、マスターに記録された音像をより忠実に引き出す事を念頭に、アナログ盤の特性を活かし冨士夫が望んでいた音に限りなく近いサウンドを再現すべく制作された。
被せ帯を含め初盤発売時の仕様に加え、リリース当時の未公開フォトを使用した歌詞カードを付属、更に初のカラー・ヴァイナル(クリア・ライトブルー)にて限定復刻が決定。
なお、初回出荷分予約•購入者の封入特典として、今作はプライベートフォトカード(7インチジャケットサイズ)が付属する。予約受付は
こちら。

▲封入特典:7インチジャケットサイズカード
商品情報
山口冨士夫『ひまつぶし』
レーベル:Good Lovin' Production / TUFF BEATS
形態:LP(カラーヴァイナル仕様)
品番:TBV-0084
バーコード:4580187181465
定価:5,200円+税
発売日:2025年10月22日(水)
【収録楽曲】
Side A
1. 恋のビート
2. ひとつ
3. おさらば
4. 赤い雲
5. 泣きたい時には
Side B
1. Can not wait
2. 誰かおいらに
3. それだけ
4. 何処へ行っても
5. からかわないで