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セックス・ピストルズ、伝説的な全米ツアーを収録した3枚組ライヴ・アルバム『ライヴ・イン・ザ・U.S.A. 1978』発売

2025.01.15

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後進に多大な影響を与え、世界の音楽史にその名を残し、2025年3月にはSex Pistols featuring Frank Carterとして『PUNKSPRING 2025』への出演も決定しているセックス・ピストルズが、1978年に行った伝説的な全米ツアー3公演を初めて完全収録したライヴ・アルバム『ライヴ・イン・ザ・U.S.A. 1978』が4月25日(金)にリリースされることが決定した。
 
「アーハハ。騙された気分になったことあるかい?おやすみ」
セックス・ピストルズのヴォーカリストで作詞担当のジョニー・ロットンは、1978年1月14日、サンフランシスコのウインターランド・ボールルームのステージ上でこの不朽の名言を口にしてライヴを締めくくった。このサンフランシスコ公演は、1996年の再結成まではピストルズの最後のライヴとなっていた。
 

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このサンフランシスコ公演に加えて、アトランタ公演(1978年1月5日、サウス・イースト・ミュージック)と、ダラス公演(1978年1月10日、ロングホーンズ・ボールルーム)の音源が正式リリースされる。カラーLP仕様のスペシャル・エディションで先行発売され、続いて3枚組CDセットとデジタル配信でも発表される。(LPは輸入盤のみ: 2月28日 レッド・ヴィニール[アトランタ公演],、3月28日 ホワイト・ヴィニール[ダラス公演]、 4月25日:ブルー・ヴィニール[サンフランシスコ公演])

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この全米ツアーは、たとえ直後にピストルズが崩壊していなかったとしても、ロックンロールの歴史に刻まれていたことだろう。このバンドの評判は、ツアー前からアメリカの保守的な中心地帯に知れ渡っていた。
 
ジョン・ロットン(ライドン)、ポール・クック、スティーヴ・ジョーンズ、シド・ヴィシャスの4人は、群衆と対決するようにお膳立てされた会場へと送り込まれた。警察は何らかの混乱の兆しがあればすぐに取り締まることができるように準備を整え、信心深い抗議者たちは罰当たりなイギリス人を追い払うために集まっていた。
 
観客は挑発され、物が飛び交い、緊張が高まり、ピストルズのメンバー間の亀裂も広がった。とはいえそんな中で、ロックンロールを生んだこの国でも前代未聞の最高に生々しく最高に正直な音楽が披露された。「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」、「ボディーズ」、そして攻撃目標をアメリカに変更した「アナーキー・イン・ザ・USA」は、いずれも群衆とそれを傍観する警察当局に向けて放たれたものだった。
 
アトランタでは、ロットンが「さてと、俺たちは踊りに来たんだ。あんた方は何が目当てだい?」と「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」に突入する前に訊ねる。そして演奏後にはこう口にする。「お聴きいただいたのは新しいイギリス国歌でした」。
 
今回新たにマスタリングされた音源を聞けば、汗まみれで怒鳴り続ける群衆の中にいるような気分になるだろう。「このバンド、今まで見た中で最悪だろ?」とロットンは問いかける。しかし実のところ、ここで求められていたのはまさしく轟音を立てるジョーンズのギターとロットンの生々しい唸り声だったのである。
 
ダラス公演のラジオCMでは、次のように宣言されている。「アリス・クーパーよりも奇抜なやつなんかいない、キッスよりも破壊的なやつなんかいない ―― そんな風に言う人がいる。そういう人たちはまだセックス・ピストルズを見ていない……。イギリスのセックス・ピストルズは自分たちの国から追放され、アメリカへの入国を拒否された。今週火曜日の夜、ロングホーン・ボールルームでセックス・ピストルズがダラスに新たな波をもたらす」。
 
サンフランシスコでバンドがストゥージズの「ノー・ファン」を大音量で演奏した後、ロットンは観客を直に挑発した。「騙された気分になったことあるかい?」
 
それから数日のうちに、彼はピストルズから脱退すると発表し、1970年代後半の混乱の中で火が点いたセックス・ピストルズの爆発的な活動は終わった。今回発表されるライヴ音源には、ポップ・カルチャーを一変させたバンドの最後の衝撃波が記録されている。

商品情報

ライヴ・イン・ザ・U.S.A. 1978

発売日:2025年4月25日(金)
<3枚組CD>
品番:UICY-80560/2
価格:6,600円(税込)
<日本盤のみ>
英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付
SHM-CD仕様

収録曲:
<ディスク1>
サウス・イースト・ミュージック・ホール/アトランタ(1978年1月5日)
1. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン
2. アイ・ウォナ・ビー・ミー
3. セヴンティーン
4. ニューヨーク
5. ボディーズ
6. サブミッション
7. さらばベルリンの陽
8. 拝啓EMI殿
9. プリティ・ヴェイカント
10. 分かってたまるか
11. プリティ・ヴェイカント
12. アナーキー・イン・ザ・U.K.

<ディスク2>
ロングホーンズ・ボールルーム/ダラス(1978年1月5日)
1. イントロ/ラジオ・アド
2. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン
3. アイ・ウォナ・ビー・ミー
4. セヴンティーン
5. ニューヨーク
6. 拝啓EMI殿
7. ボディーズ
8. ベルゼンの毒ガス室
9. さらばベルリンの陽
10. 分かってたまるか
11. 怒りの日
12. プリティ・ヴェイカント
13. アナーキー・イン・ザ・U.K.
14. ノー・ファン

<ディスク3>
ウインターランド・ボールルーム/サンフランシスコ(1978年1月14日)
1. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン
2. アイ・ウォナ・ビー・ミー
3. セヴンティーン
4. ニューヨーク
5. 拝啓EMI殿
6. ベルゼンの毒ガス室
7. ボディーズ
8. さらばベルリンの陽
9. ライアー
10. 分かってたまるか
11. 怒りの日
12. プリティ・ヴェイカント
13. アナーキー・イン・ザ・U.K.
14. ノー・ファン

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