撮影:熊谷直子
気鋭の若手実力派女優を起用した音楽プロジェクト“Mágico”(マジコ)。Mágicoとはポルトガル語で「魔法の」といった意味で、今しか捉えることができない若手女優たちの魔法の瞬間を音楽(歌)で切り取り、季節ごとに紹介しようというもの。
そのプロジェクトの第一弾、夏(Verano)編で紹介した中野有紗につづき、第二弾となる秋(Outono)編として、『猿楽町で会いましょう』ヒロイン、『うみべの女の子』W主演など話題の映画やドラマ、MVに出演し、雑誌『宣伝会議』9月号の表紙を飾った石川瑠華が登場。はっぴいえんどの「風をあつめて」が挿入歌として使用されている浅野いにお原作の映画『うみべの女の子』のなかで、もう一人の主人公の男性が聴いているシーンが登場する、はっぴいえんどの一員だった大滝詠一のファースト・ソロ・アルバム(1972年)収録の名曲「それはぼくぢゃないよ」を、石川自身の希望によりカバー。7インチ・シングルとしてリリースする。
撮影:熊谷直子
本プロジェクト全作品を手がける、アヴァン・ポップの最前衛の一人として、長く日本のオルタナティヴ・シーンの最前線で活躍する音楽家、山本精一のプロデュースで、石川のピュアな歌声がよりいっそうの透明感と輝きを見せる。
撮影:熊谷直子
その石川瑠華による「それはぼくぢゃないよ」のショート・ミュージック・ビデオを公開。山本と同じく、本プロジェクト全作品のヴィジュアルを担当する、著名女優の写真集なども手がけるフォトグラファー、熊谷直子による撮影・編集で、清々しく、どこか懐かしいような映像に仕上がっている。
▼石川瑠華「それはぼくぢゃないよ」Short Music Video
シングルのカップリングには、山本精一のアルバム『童謡(わざうた)』(2015年)収録の「ゆうれい」のカバーを収録。こちらも、山本のライブを観た石川が感銘を受け、自らカバーしたいと申し出たというもの。くしくも、女優を題材とした楽曲となる。