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B.B.キングの生誕100周年を記念して『ブルースの魂』公開決定。日本版ポスタービジュアルと場面写真が解禁

2024.10.03

B.B.キング(1925-2015)の生誕100周年を記念して、映画『ブルースの魂』が12月28日(土)より新宿K's cinema、UPLINK吉祥寺ほかにて全国の劇場で順次公開することが決定。あわせて日本版ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。

“人生の苦しみに痛む魂の回復力” ブルースの核心が浮かび上がる。伝説的なブルース・ミュージシャンたちの衝撃的なパフォーマンスとハーレムに住む若いカップルの愛と苦闘

1970年代初頭、デルタ・ブルースへの関心が再燃していた。本作の監督である音楽ドキュメンタリー作家、ロバート・マンスーリスは、本物のアメリカン・ブルースの名残をフィルムに収めようとミシシッピ・デルタを旅し、B.B.キングをはじめとする伝説的なミュージシャンたちの率直なインタビューや親密な演奏を撮影。彼の目的は、音楽を記録するだけでなく、ブルースをこれほどまでに表現豊かで心揺さぶる音楽形式にしている、文化的・政治的要因を探ることだった。
並行して、ハーレムに住む若いカップル(ローランド・サンチェスとオニケ・リー)の波乱含みの関係をドラマチックに描き(カップルは貧困や偏見との闘いをナビゲートしている)、ドキュメンタリーとフィクションの境界線をあえて曖昧にして、見るものをブルースの核心へと誘うことに成功した。
 
「キング・オブ・ブルース」にしてアメリカの人間国宝B.B.キング、シカゴ・ブルースの第一人者バディ・ガイ、ファンク・ブルースの雄ジュニア・ウェルズ、ブギウギのルーズヴェルト・サイクス、ボブ・ディランやニール・ヤングに大きな影響を与えたロバート・ピート・ウィリアムズ。ディランによって再発見、カバーされたブッカ・ホワイト、盲目のハーモニカ奏者ソニー・テリー、ひょうひょうとした歌声のマンス・リプスカム、スクリーンに登場した最初のロックミュージシャンでもあったジミー・ストリーターなど、出演するブルースマンたちはバディ・ガイ以外みんな鬼籍に入ってしまった。しかし1970年代初頭に撮影された本作では彼らは活き活きとした演奏を聴かせている。そういった意味でもきわめて貴重な歴史的・文化的な記録だ。
 
映画は、B.B.キングをはじめとする伝説的なブルース・ミュージシャンたちによる衝撃的で魂を揺さぶるパフォーマンスと共に、ハーレムでの愛と苦悩をアマチュア俳優たち自身の人生経験と演技であぶり出す。ブルースマンたちの証言と若いカップルの物語のリアリティとの融合によって、ブルースの歴史における真実が少しずつ浮かび上がり、世代を超えた核心の力‟人生の苦しみに痛む魂の回復力”が共有される。
 

『ブルースの魂』日本版ポスタービジュアル.jpg

このたび解禁となった日本版ポスタービジュアルには、「ブルースは 心に浮かぶ感情なんだ 分かるか? 望みがかなわなくて つらいとか 金欠なのに あそこに行きたいとか 着る服がないとか だけど究極のブルースは 愛する人に 捨てられるってやつだ」と本編に登場する印象的な言葉が配されている。そして、B.B.キングが奏でる魂の演奏シーンと、物語の主軸を担うハーレムに住む若きカップルを演じた主演の二人、フレディ役・ローランド・サンチェスとハティ役・オニケ・リー、それに撮影当時のハーレムのストリートが本作の世界観を表現している。また、ポスタービジュアルに加えて、味のある演技でフレディの母を演じ、本作に一層の真実味をもたらしたアメリア・コルテスのショットなど3点の場面写真が解禁となった。
 

★メイン_B.B.KING.png

▲B.B.キング
 

オニケ・リーとローランド・サンチェス.png

▲ローランド・サンチェスとオニケ・リー
 

アメリア・コルテス.png

メリア・コルテス
 
本作は名立たるミュージシャンたちの魂の叫びと共に、メインストーリーとして若き二人の壮絶な愛と苦難が描かれている。音楽好きにはたまらない究極のブルース映画が、完成から50年の時を経て2Kレストア版として2024年7月にアメリカで、そしてついに日本初上陸となる。

商品情報

映画『ブルースの魂』

監督:ロバート・マンスーリス
出演ミュージシャン:B.B.キング バディ・ガイ ジュニア・ウェルズ ルーズヴェルト・サイクス ロバート・ピート・ウィリアムズ マンス・リプスカム ブッカ・ホワイト ソニー・テリー ブラウニー・マギー ファリー・ルイス ジミー・ストリーター
出演俳優:ローランド・サンチェス オニケ・リー アメリア・コルテス ウィリアム・L・エヴァンス

1973年(2022年2K修復版)/ フランス / 英語 / 88分 / 1:1.33 / 字幕:福永詩乃
英題:THE BLUES UNDER THE SKIN / 原題:LE BLUES ENTRE LES DENTS
©︎ 1973-2022 NEYRAC FILMS
配給:オンリー・ハーツ 協力:ブルース&ソウル・レコーズ
12月28日(土)より新宿K's cinema、UPLINK吉祥寺他 全国順次ロードショー

【ストーリー】ニューヨークのハーレムに住む若いカップルの愛と苦闘の物語。フレディ(ローランド・サンチェス)は子どものころ生活のためノースカロライナ州から母親に連れられてニューヨークに出てきた。だが武装強盗の罪で5年間服役、出所後ハティ(オニケ・リー)と結婚し二人で母親の家に居候している。フレディは刑務所の病院で働いた経験を生かして看護助手をやろうと職探しをする毎日だがうまくいかない。街をうろつきハティに金を無心してはビリヤード場に出入りし鬱とした日々をやり過ごしている。そんなフレディに嫌気がしたハティは、仕事帰りに立ち寄るなじみのバーでブルースを歌う男と駆け落ちを図るが…。

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