アレンジャーにLUCKY TAPESの高橋海を迎えて制作され、ゆったりとしたテンポとぬくもりを感じるギターサウンドが耳馴染みの良い、どこかカントリーやフォークを彷彿とさせつつそれらを現代的なサウンドに昇華した一曲。「畦道」「祭りの音」「ぬるいラムネ」など、歌詞にはノスタルジーを感じさせる言葉が散りばめられており、サウンドと相まって聴く人それぞれの胸にある “あの夏”を想起させる。優しい歌声とあたたかな音色で、映画の登場人物であるあんずちゃんとかりんが巡る奇跡のような物語を包み込む楽曲に仕上がっている。
映画『化け猫あんずちゃん』は、久野遥子・山下敦弘がW監督を務め、俳優の森山未來が主人公の化け猫・あんずの声と動きを担当し、第77回カンヌ国際映画祭「監督週間」、アヌシー国際アニメーション映画祭2024 長編コンペティション部門への出品が決定するなど、世界中から注目を集める作品となっている。
また、「またたび」のLyric Videoも公開となった。映画本編の映像で作られたLyric Videoは、楽曲の世界観と映像が見事に融合しており、楽曲・映画どちらの世界にもより深く入り込めるような作品に仕上がっている。
▼「またたび」(Lyric Video)
佐藤千亜妃コメント
人は誰しも、"あの夏"の思い出があるんじゃないかと思います。祭りの音、ぬるいラムネ、通り雨。『化け猫あんずちゃん』は日常と摩訶不思議な世界が隣り合わせにある作品で、まさに幼少期の頃に見た真夏の夜の夢のようです。そして主題歌「またたび」は、それぞれの胸の中にある"あの夏"に思いを馳せる楽曲になったかなと思います。痛みを抱えながらもそれでも生きてゆく、全ての人生へ。その人生が、素敵な旅になりますように。
久野遥子監督コメント
この曲を初めて聴いたとき、これは映画より少し大人になった未来のかりんの曲のように感じました。佐藤さんの透明で伸びやかな歌声は、子どもが少しだけ昔の自分を懐かしむような、人生で一番最初に味わうノスタルジーを追体験させる力がありました。そして、その記憶は映画館を出てもとけない夏の魔法になっています。
山下敦弘監督コメント
落ち着きもなく、気まぐれな化け猫の物語を優しく包み込むような佐藤さんの歌声は、映画の中であんずちゃんを見守る仏様のような存在に思えました。とにかく俺は佐藤千亜妃さんの歌が好きです。
「またたび」を作ってくれてありがとう。
【佐藤千亜妃プロフィール】
シンガーソングライター。音楽活動のため、高校生の時に岩手県から上京し、大学の同級生とバンド「きのこ帝国」を結成。 Vo / Gt / 作詞作曲を担当(2019年5月27日に活動休止を発表)。現在はソロで活動中。
ビートミュージックへの緩やかな音楽性のシフトチェンジで、独自のサウンドスケープを築く。2023年6月28日には3rdアルバム『BUTTERFLY EFFECT』をリリース。Tik Tok × Spotifyの共同応援プログラム”Buzz Tracker” Monthly Artistに抜擢され、Tik Tok急上昇チャート1位を記録した「夜をループ」、宇多田ヒカル「Automatic」のイントロをサンプリングした「タイムマシーン」を含む11曲を収録。更に音楽ユニットYOASOBIのボーカル・ikuraとしても活躍している幾田りらをゲストボーカルに迎えたコラボ曲「線香花火 feat. 幾田りら」は各所チャートにランクイン。
その他、CMやRyohu、春野、KERENMIの楽曲への歌唱参加、亀梨和也、Da-iCE、SCANDAL、森七菜、私立恵比寿中学などアーティストへの楽曲提供・プロデュースを手掛けるなど、活動は多岐にわたり、ピース又吉直樹氏の初作詞楽曲『日常みたいな』の作曲・歌を担当したコラボ動画がYouTubeで反響を呼ぶなど話題が絶えない。
様々な音楽ジャンルの要素をちりばめながらポップスに昇華させるメロディと、心の機微や情景描写を見事に表現する言葉選びと歌声は、音楽ファンのみならず数々のミュージシャン、タレント・俳優、クリエイターなどからも支持されている。