後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)が、“後藤正文”名義で発表する初の音楽作品となるドローン/アンビエント・アルバム『Recent Report I』が本日3月27日(水)配信リリースとなった(配信リンク:https://lnk.to/Y9loa5)。
これまで“Gotch”名義での3枚のアルバムに加え、コンテンポラリー・ダンスの舞台音楽や、自身の小説『YOROZU IN JAPAN〜妄想の民俗史〜』の読書用にアンビエント作品を発表してきた後藤。
“Recent Report=近況報告”と題された本作は、この1年に考えていたことをフィールドワークと演奏、レコーディングのすべてを自身で手掛け作品へと昇華させたという、今しか鳴らせない音を収録したドローン/アンビエント・ミュージックとなった。
2ndソロ・アルバム『Good New Times』のプロデュースを担当した元Death Cab for Cutieのクリス・ウォラやNO NUKES等で交流のあった坂本龍一からの影響も受け、今持っているエナジーやパッション、アイディアを詰め込んだ5曲の中には、2011年にリリースされた坂本龍一の『playing the piano usa 2010 / korea 2011 - ustream viewers selection -』に収録されている「Thousand knives」をサンプリングしたM1「Lost in Time」や、甲府にある能成寺の樋口雄文副住職の般若心経を取り入れたM5「Rest in Peace」など、全編を通して自然の中にある豊かな音楽、二度と再現できない音を収録している。
また、本作品は臨場感のある立体音響となっており、Apple MusicではDolby Atmosで、その他のサービスではバイノーラル音源での鑑賞が可能となっている。どちらもヘッドフォンやイヤホンでの再生を推奨している。立体音響での展示も検討しているとのこと。
後藤と音楽仲間で音楽を語るポッドキャスト番組『APPLE VINEGAR -Music+Talk-』の4月3日(水)公開の回では、アルバムへの思いや、「Thousand Knives」のサンプリング、環境音の録音などの制作秘話や、後藤正文名義で発表した理由、アルバムジャケットのことなど、本作に関してたっぷりと語っている。
アルバムは今後、「カセットテープ」「各曲へのキャプションがついた撮り下ろしポストカードセット」でのリリースも予定している。
ポッドキャスト番組『APPLE VINEGAR -Music+TALK-』情報
毎週水曜日 夕方更新。後藤正文が2018年に立ち上げた新進気鋭のミュージシャンが発表したアルバムに贈られる作品賞『APPLE VINEGAR -Music Award-』を紹介するとともに、今気になっている音楽や音楽にまつわる様々なトピックを音楽仲間と語っていく番組。後藤正文と3名の音楽ライター、小熊俊哉、つやちゃん、矢島由佳子というレギュラー陣に、時にはゲストを迎えての音楽談義を通じて、幅広い視点で音楽トピックや楽曲を紹介する。