NHKブックス『「新しい時代」の文学論 夏目漱石、大江健三郎、そして3.11後へ』が7月25日(火)にNHK出版より発売された。
「前近代と近代」「戦前と戦後」につづき、3.11の「その前」と「その後」という、第三の時代の“裂け目”を体験した私たち。社会の形が一変した後の「新しい時代」に、人はどう生きるのか、文学は何ができるのか。気鋭の批評家が、漱石、大江をつないで3.11後の時代を文学から見通す。
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【著者紹介】
奥 憲介(おく・けんすけ)
1969年生まれ。文芸批評家。
慶應義塾大学文学部卒業。東日本大震災、福島第一原発事故をきっかけに文学評論に取り組み始める。
「開高健論─非当事者性というフロンティアを生きる」で2018年すばるクリティーク賞佳作。その他の論考に「共感をめぐる病」(『すばる』2020年5月号)、「神も知らぬ無頼─森崎和江試論」(『三田文學』2021年冬季号)、「不完全な遊戯─石原慎太郎論」(『すばる』2022年7月号)、「愛国と棄国のあいだ─上海の堀田善衛」(『三田文學』2022年秋季号)などがある。戦後文学、現代社会をテーマに文芸誌等に執筆をしている。