一般社団法人 世界ゆるスポーツ協会(代表:澤田智洋、本社:東京都中央区、以下、世界ゆるスポーツ協会)から発足した「世界ゆるミュージック協会」は、老若男女、体の不自由な人から健常者まで、誰もがすぐに奏でることができる「ゆる楽器」を使い、みんなでどこでもすぐに合奏できる楽しい音楽の世界をプロデュース。
2021年にはトミタ栞を中心としたバンド「ゆるミュージックほぼオールスターズ」(ゆるほぼ)が結成され、大阪・関西万博の「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創チャレンジとして、万博応援ソングのリリースやゆる楽器ハッカソンを開催している。
※参考動画:世界ゆるミュージック協会について
そんな世界ゆるミュージック協会はこれまで様々な「ゆる楽器」を企画、開発してきたが、今回、新しいゆる楽器「電車ベース」、そしてゆるミュージックほぼオールスターズのメンバーである大福くんをゆる楽器にする「大福くん楽器化企画」を発表した。
この両企画は、6月18日(日)に『YATSUI FESTIVAL! 2023』で初お披露目。
ゆるミュージックほぼオールスターズとして初のフェス出演となった今回、ステージには様々なゲストが登場。会場はお客さんでいっぱいになり、みんなで踊って大変盛り上がった。
ライブ冒頭では大福くん楽器化企画について発表。
この企画は京都精華大学の学生とのコラボにより実現したもので、和菓子のキャラクター大福くんに様々なセンサーを取り付けて、大福くん自身をゆる楽器にしてしまう、ユニークな企画。
つづいてステージでは、最新曲「ミドリムシのうた」を盛り上げるため、株式会社ユーグレナからゆーぐりんが登場。
本楽曲は6月16日に配信リリースされ、石垣島ユーグレナが世界最小のバンドメンバーとして参加した楽曲。
ゲストにはキャラクター好きの寺嶋由芙さんが登場し会場を一緒に盛り上げ、「ゆーぐりんは優しい色合いが素敵。大福くんはずっと会いたかったので嬉しい!」とコメントした。
新たなゆる楽器として発表された「電車ベース」は、電車を行ったり来たりさせながら演奏するベースギター。
電車にちなんで登場した鉄旅タレントの伊藤桃はこれを見て、「見た目も可愛くて分かりやすい。発車メロディを簡単に演奏できて楽しい」とコメントした。
だれにでも演奏できる「ゆる楽器」を様々開発し、だれでも楽しめる音楽の世界を目指す世界ゆるミュージック協会の活動、そしてダイバーシティを体現し発信し続けるゆるミュージックほぼオールスターズに今後も注目したい。
「電車ベース」について
大好きな電車を行ったり来たりさせながら演奏するベースギター『電車ベース』。
電車が好きな1人の自閉症の男の子をターゲットに、彼が自然と興味をもって取り組むことができるように、彼のために開発したゆる楽器。
ネックを線路に見立て、電車を動かすことで音程をコントロール。ボディをタッチしたり、ホールドすることでリズムを自由に奏でられる楽器です。
開発は世界ゆるミュージック協会と、発達障害のある子どもむけ音楽教室を展開する株式会社人と音色。
1年間の音楽レッスンと楽器開発を並行して行い、なんども仮説と検証を重ねて、彼が大好きになれる楽器が生まれました。
開発者コメント(株式会社人と音色 武藤崇史):
電車ベースは、「彼が世界で一番の演奏をする楽器になればいいなぁ」と思いながら、たったひとりのために作りました。
好きなことや得意を起点にしたものづくりは、ひとりひとりを「世界一」「唯一無二」にできるかもしれません。
今回の取り組みで「ちがいに耳を傾ける」の新しい可能性を感じました。
※『電車ベース』開発プロジェクト詳細レポート:https://hitoto-neiro.jp/services/train-bass/
「大福くん楽器化企画」について
京都精華大学メディア表現学部は、テクノロジーと独創性を軸として、新しいメディア表現を生み出すことを目的としています。
2022年、学外イベントに挑戦しよう!と参加させていただいた「ゆる楽器ハッカソン」以来、ソニーミュージックの梶さん、福田さんと何か企画をご一緒できないかとご相談していました。
その中で、今年から授業を持っていただいている、やついいちろう先生が主催する「YATSUI FESTIVAL!」の中で、コラボのパフォーマンスをできないかとご相談したところ、やつい先生の快諾をいただき共演が実現しました。
学生たちが考えたのは、ソニーのMESHを使って「大福くん自体を楽器にする」という斬新なアイデアです。
やつい先生が、いかに観客に面白さを伝えるか、いかにゆる楽器の意味をわかってもらうか熱心に指導をしてくださり、企画が実現しました。
学生コメント(京都精華大学 メディア表現学部3年生 吉岡航汰):
大福くんの楽器化は、ゆるミュージックほぼオールスターズさんの映像を拝見している時に出た、「大福くんだけ楽器持ってないじゃん!」というツッコミから始まりました。
そこから、どんな楽器であれば演奏ができるのか、むしろ楽器を持つことができるのか、などの試行錯誤は大変でしたが、学生全員楽しみながら取り組みました。
教員コメント(京都精華大学 メディア表現学部 准教授 富樫佳織):
この度の企画は「YATUSI FESTIVAL!」主催で、本学で授業を持ってくださっているやついいちろうさん・放送作家のヒロハラノブヒコさんのご指導と、ソニーミュージック様、ゆるミュージックほぼオールスターズ様のご協力で実現しました。
本学部には、理系、文系、芸術系を得意分野とする多様性に富んだ学生がいます。
今回は、学生たちが入学時から学んできたテクノロジーを用いたエンターテインメント企画構想の実践として、通常の大学講義ではなし得ない学びとなりました。
サポートしてくださった全ての方と、観客の皆様に感謝申し上げます。