2023年5月12日、エリック・クラプトンがBushbranch / Surfdog Records から新たな音源を発表。今年1月10日のジェフ・ベックの悲しい死の少し前に彼とレコーディングした「Moon River」が、2023年5月12日に全てのストリーミング・プラットフォームにおいてデジタル・リリースされた(配信リンク:https://orcd.co/moonriverecjb)。
ヘンリー・マンシーニ作曲、ジョニー・マーサー作詞による「Moon River」は、あの映画『ティファニーで朝食を』(1961年公開)でオードリー・ヘプバーンが歌い、第34回アカデミー賞の歌曲賞を受賞。第4回グラミー賞でも最優秀レコード賞や最優秀楽曲賞に輝き、以来、無数のアーティストによって歌い継がれてきた名曲だ。
「Moon River」のデジタル・リリースに加えて、アニメーションによるミュージック・ビデオも公開。
▼「Moon River」Music Video
YouTube:https://youtu.be/-DWqyYW8tOg
公開日にはニューヨークのタイムズ・スクエアの巨大ビルボードでも、1時間に一度放映された。このビデオの監督は、ミュージシャンではアークティック・モンキーズやフローティング・ポインツとコラボレーションを行なっている、パリ在住のフランス人アニメーション作家兼イラストレーター、ネヴィル・ベルナールだ。
本作のリリース後、5月22・23日には、ジェフ・ベックの追悼コンサート『ザ・トリビュート・トゥ・ジェフ・ベック』が控えている。ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催されるこのコンサートは、エリックとジェフの妻サンドラ・ベックが主催。ロッド・スチュワート、ロニー・ウッド(ザ・ローリング・ストーンズ)、ビリー・ギボンズ(ZZトップ)、ジョー・ペリー(エアロスミス)、イメルダ・メイ、ジョニー・デップ、ゲイリー・クラーク・ジュニア、デレク・トラックス、スーザン・テデスキといったアーティストたちが出演を予定している。
なお、7月14日には、「Moon River」と新曲「How Could We Know」を収めたダブルA面のアナログ・シングルも発売される。『How Could We Know』には、シンガー・ソングライターのジュディス・ヒル(マイケル・ジャクソンの追悼式で『ヒール・ザ・ワールド』を歌ったことでその名を知らしめ、これまでに4枚のアルバムを発表。プリンスやジョシュ・グローバンのバッキング・シンガーも務めた)、サイモン・クライミー(1980年代に英国出身のデュオ=クライミー・フィッシャーのシンガーとして名を馳せた、シンガー・ソングライター兼プロデューサー。1998年発表の『ピルグリム』以降エリックのアルバムも多数共同プロデュースした)、ダニエル・サンティアゴ(気鋭のブラジル人のジャズ・ギタリスト。2021年発表の最新アルバム『Song For Tomorrow』にはエリックがゲスト参加するなどかねてから交流がある)をフィーチャー。アナログ・シングルはエリック・クラプトンのオフィシャル・オンラインショップ等で予約をスタートしている。
このあと9月に、エリック・クラプトンが主催する『クロスローズ・ギター・フェスティバル』がロサンゼルスで行なわれる。