先月急逝したジェフ・ベックに向け、多くのミュージシャンから追悼コメントが寄せられる中、6人のギタリストが名曲「哀しみの恋人達」1曲を部分部分で弾き分ける演奏による追悼動画が発表された。
参加したのは、多くのスタジオ・ワークやライヴ・セッション、作曲家、アレンジャーとしても活躍する清水一雄、大槻啓之、鈴木健治、古川望、丸山正剛、宍倉聖悟の6人。清水一雄はクイーン・ファンにはお馴染みレッド・スペシャルの研究家、大槻啓之は『YOUNG GUITAR』のジェフ・ベック追悼号で全アルバム解説を担当したことも記憶に新しい。
▼Jeff Beck Forever “Cause We've Ended as Lovers” 哀しみの恋人達 Cover
公開された動画ではイントロのチョーキング・ビブラートやトーン・コントロールのニュアンス、ピッキング・ハーモニクスの箇所まで、細部にわたって深い愛情と高いテクニックで演奏が再現されている。6人が異なるギターを使い、別々のスタジオで演奏しているにもかかわらず、1曲としての完成度も高い。目を閉じて聴くと、ジェフ・ベックがこのセッションに加わっているかのような錯覚を憶えるほど、出色の出来栄えだ。ぜひ聴いていただきたい。