横溝正史生誕120年を記念し、株式会社KADOKAWAではオリジナルグッズを完全受注生産で販売。2月13日(月)より予約を開始した。
横溝正史は1902年に生まれ、『獄門島』『悪魔の手毬唄』など、名作を次々に発表。76年には、映画『犬神家の一族』で爆発的な横溝ブームが到来し、いまもなお多くの読者に支持されている。生誕120年を記念し、文庫版『犬神家の一族』『迷路壮の惨劇』『三つ首塔』『白と黒』が、杉本一文の限定復刻カバーで大胆刷新。そして、金田一耕助の愛用品である『山高帽』と『バゲージタグ』をグッズ化することも決定、本日2月13日(月)より受注を開始した。
“金田一耕助になりたい”を叶えるグッズが完成
伯備線の清──駅でおりて、ぶらぶらと川──村のほうへ歩いて来るひとりの青年があった。見たところ二十五、六、中肉中背――というよりはいくらか小柄な青年で、飛白の対の羽織と着物、それに縞の細い袴をはいているが、羽織も着物もしわだらけだし、袴は襞もわからぬほどたるんでいるし、紺足袋は爪が出そうになっているし、下駄はちびているし、帽子は形がくずれているし……つまり、その年頃の青年としては、おそろしく風采を構わぬ人物なのである。色は白いほうだが、容貌は取り立ててというほどの事はない。
(『本陣殺人事件』より)
誰もが知っている『本陣殺人事件』の金田一耕助登場シーンだ。
どこにでもいそうな青年、でも、いざ事件に直面すると、もじゃもじゃ頭を掻き掻き、思索に思索を重ねて事件を真摯に解決する、それが金田一耕助ではないだろうか。映画化やドラマ化も多数、日本国内のみならず、いまでは海外翻訳版も発売され、世界に誇る日本の名探偵。金田一耕助といえば、その姿かたち、ファッションを思い浮かべる人も多いだろう。ファンの方が「金田一耕助になりたい!」そう思ったときに身に付けられるグッズを作れないか、そう考えたのが今回の「金田一耕助の山高帽」と「金田一耕助のバゲージタグ」の企画につながったという。共通ロゴは本をかたどり、中には横溝正史の名を「日本の推理小説の王(King of Japanese Murder mystery)」と冠している。
グッズ① 原作に登場する“金田一の山高帽”をシックに再現
金田一耕助の帽子と聞いて「チューリップハット」を思い浮かべる方も多いのでは? だが、原作で金田一耕助が被っているのは、お釜帽と呼ばれるもの。その形状で普段にも使える山高帽をデザインした。
素材には高級ウール100%を使用。内部にはグッズ共通のマークを入れ、リボンも黒で統一し、シックな印象にして老若男女問わずどんな服装にも合わせられる。
▲横溝正史生誕120年記念、金田一耕助の山高帽
▲横溝正史生誕120年記念、金田一耕助の山高帽(内側)
横溝正史生誕120年記念 金田一耕助の山高帽
●販売価格:8800円(税込)
<サイズM>:周囲58cm/<サイズL>:周囲59cm
●予約期間:2023年2月13日(月)10:00~2023年3月5日(日)23:59
詳細・ご予約:
<サイズM>
<サイズL>
●お届け予定:2023年5月下旬より順次発送いたします。
グッズ② バゲージタグは、本革を使って上品な色味に
バゲージタグの素材は牛の本革を贅沢に使い、シルバーの箔でグッズ共通のマークを入れ、どんなバッグにも合うようなデザインに。真っ黒とは言えない、味のある色にも注目。
▲横溝正史生誕120年記念、金田一耕助のバゲージタグ
▲横溝正史生誕120年記念、金田一耕助のバゲージタグ(使用例)
横溝正史生誕120年記念 金田一耕助のバゲージタグ
●販売価格:7260円(税込)
●予約期間:2023年2月13日(月)10:00~2023年3月5日(日)23:59
詳細・ご予約:
●お届け予定:2023年5月下旬より順次発送いたします。
商品情報
犬神家の一族 金田一耕助ファイル
著者:横溝正史
定価:748円(本体680円+税)
体裁:文庫判
頁数:432頁
ISBN:9784041304051
発行:株式会社KADOKAWA