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直木賞作家・門井慶喜、菊池寛を主人公とした歴史小説『文豪、社長になる』を3月10日に文藝春秋より刊行

2023.02.10

門井慶喜の新刊単行本『文豪、社長になる』が3月10日(金)に株式会社文藝春秋より刊行される。
 
本作は、ベストセラー作家にして文藝春秋創業者・菊池寛を主人公とした歴史小説。
作家に憧れた四国の少年が、いかにしてベストセラー作家となり、文藝春秋を創ったのか。稀有な文化人であり、実業家であった男の一生を、膨大な資料と確かな取材により見事に描き切っている。直木三十五や芥川龍之介ら、著名な作家たちも登場。友情物語としての側面に心打たれること必至。
 
著者の門井慶喜は2003年『キッドナッパーズ』でオール讀物推理小説新人賞を受賞して以来、今年デビュー20年という節目を迎える。『家康、江戸を建てる』『銀河鉄道の父』の著者による、2023年最高の感動歴史長篇が生まれた。

門井慶喜コメント

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文藝春秋の創業者は、成功もしたが、失敗もした。その失敗ごと、人に愛された。

『文豪、社長になる』あらすじ

芥川龍之介や直木三十五、川端康成などの協力を得、菊池寛が発行した『文藝春秋』創刊号はたちまち完売する。読者が、時代が求めた雑誌は部数を伸ばし、会社も順風満帆の成長を遂げていく。
しかし次第に、社業や寛自身にも暗い影が。芥川、直木という親友たちとの早すぎる死別、社員の裏切り、戦争協力による公職追放、そして、会社解散の危機……。
激動の時代に翻弄されながらも、文豪として、社長として、波乱に満ちた生涯を送った寛が、最後まで決して見失わなかったものとは──。『家康、江戸を建てる』『銀河鉄道の父』の著者による、2023年最高の感動歴史長篇。

菊池寛(きくち・かん)

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明治21年(1888)、香川県高松市に生まれる。本名は菊池寛(ひろし)。京都大学英文科を卒業後、時事新報社社会部記者に。この頃、『父帰る』『無名作家の日記』『恩讐の彼方に』など、後に名作とされる作品を次々と発表。大正9年(1920)、新聞小説に連載を開始した『真珠夫人』が大ベストセラーとなり、一躍流行作家に。同12年(1923)に雑誌『文藝春秋』を創刊。その後も文藝春秋社社長の傍ら、旺盛な執筆活動を続ける。昭和10年(1935)、早逝した親友・芥川龍之介、直木三十五を悼み、二人の名を冠した文学賞を創設。日本文学の振興に大きく寄与した。同22年(1947)、戦時中の軍部への協力により公職を追放。翌23年(1948)、狭心症により59歳で急死。
 
【著者プロフィール】
門井慶喜(かどい・よしのぶ)
1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年、オール讀物推理小説新人賞を『キッドナッパーズ』で受賞しデビュー。15年に『東京帝大叡古教授』が第153回直木賞候補、16年に『家康、江戸を建てる』が第155回直木賞候補となる。16年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。18年に『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。他の著書に『ゆけ、おりょう』『東京、はじまる』『地中の星』『信長、鉄砲で君臨する』など多数。
 

商品情報

文豪、社長になる

著者:門井慶喜
出版社:株式会社文藝春秋
判型:四六判上製 / 352ページ
発売日:2023年3月10日(金)
定価:1,980円(税込)
ISBN:978-4-16-391667-5

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