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今年の1月17日に70歳の誕生日、古希を迎えた坂本龍一。
現在も闘病を続ける坂本龍一を励ます意味で、レーベル“commmons”がアニバーサリー・サイトを立ち上げた。タイトルは「10 Favorites - Ryuichi Sakamoto | 私が好きな坂本龍一10選」。教授の音楽を愛する人々が独自の視点で1人10作品を紹介する。
大竹伸朗、稲垣吾郎、吉本ばなな、高谷史郎、高橋幸宏、浅田彰、水原希子、細野晴臣、中里唯馬、村上龍、LEO、UA、福岡伸一、U-zhaanが公開中。
本日8月17日に映画監督の李 相日の10選が公開された。初めてサウンドトラックを買い、歌モノではない“音楽”に目覚める契機となった『The Last Emperor』や、映画の海に飛び込むべきか悩んでいた時代に繰り返し聴いたという『1996』など、映画音楽が中心の選曲となった李 相日氏の10選。映画『怒り』での、坂本との制作時の様子も綴られている。
「怒られましたね、のっけから。最初に、ラストシーンのためにメインテーマ曲を書いて頂きました。諦念の奥に潜む“怒り”という概念を、こうも見事に音楽に昇華できるものかと、震える思いです。ただし、この曲を当てる場面を変えたい…そう、恐る恐る申し出ると、烈火のごとく怒られました。ニューヨークと東京、PC画面越しでもヒシヒシと伝わる迫力です。いつかは、と夢見続けた坂本さんに、勇気を総動員して説明を尽くします。話しているうちに、ああ、坂本さんも本気なんだ、と思えてたまらなく嬉しくなりました」