大滝詠一が自身のレーベル「ナイアガラ」から発表した本人名義全作品の楽曲が、2021年3月21日より、待ちに待った各音楽サブスクリプションサービスにて全世界へ向けて一挙解禁される
今回配信される作品は、「君は天然色」・「恋するカレン」・「幸せな結末」などの代表曲をはじめ、「熱き心に」・「風立ちぬ」・「夢で逢えたら」といった大ヒット提供曲のセルフカバー、更にはオリジナルアルバム未収録の入手困難で貴重な音源等を含む全177曲。それらが、“いつになったら聴くことができるのか?”と、心待ちにされていたストリーミングサービスで満を持して解禁されることなった。
また、大滝詠一が1981年3月21日に発表したアルバム『A LONG VACATION』の発売40周年を記念して、『A LONG VACATION 40th Anniversary Edition』が同2021年3月21日にリリースされます。通称「ロンバケ」と呼称される本作品は、音専誌『レコード・コレクターズ』2010年9月号の特集「日本のロック・アルバ ム・ベスト100 (1980年代編)」で第1位に選ばれるなど、日本の音楽シーンに燦然と輝く名盤で、2020年までに累計 300万枚以上のセールスを記録しているまさに金字塔とも言える傑作アルバム。
そこで、本作の発売40周年を記念して、アルバム収録曲で大滝詠一の代表作でもある「君は天然色」のミュージックビデオを制作。本日3月3日より公式YouTubeで公開される。( ※「君は天然色」のミュージックビデオが制作されるのは、楽曲が発表されて40年で初)
「君は天然色」は発売から40年経った現在でも、CM、アニメーション、映画のテーマソング等に使用され、愛され続けている楽曲で、この曲が収録されているアルバム『A LONG VACATION』のジャケットは、海外でも人気の高いイラストレーター永井博氏が手掛けており、既に世界的ブームとなっている<CITY POP>の象徴的なマスターピースとして認識され高い評価を受けている。
今回完成した「君は天然色」のミュージックビデオは、全編その永井博氏のイラストで構成。映像の制作は『君の名は。』や『天気の子』の予告編演出で知られる日本を代表する世界的アニメ映像ディレクター依田伸隆氏が担当。依田伸隆氏は映画化も決定したアニメ作品『かくしごと』のTVエンディング映像(※EDテーマ「君は天然色」)も手掛けており、依田氏自身も以前から大滝詠一作品の大ファンだったこともありMV制作を快諾。永井博氏の二次元のイラストを、得意のアニメーション技術で立体的に表現し、今まで観たこともない見事な映像作品に仕上がった。ここに、海外でも人気の高い永井博氏のイラストと、「君は天然色」の瑞々しいサウンドとの夢のコラボレーションが実現。
依田伸隆氏コメント
大滝詠一さんと永井博さん。「大ファン」と言ってしまうのも恐れ多いくらいのお二方です。こんな素敵な巡り合わせに携われるなんて光栄すぎる事です。「君は天然色」のサウンドや歌詞についての逸話を追いかけてたファンですからMVを作る上で何をきっかけにしようか、あらゆる可能性を夢想しておりました。そのうちの一つにこの楽曲のもつリズムの面白さがあります。歌や楽器のテンポ感、それを包み込むバランスの妙。この映像のコマ数の最小単位は1/24秒(1秒間に24枚の静止画)で構成しておりますが音楽のリズムはもっともっと細かくて、それはもう体感とかニュアンスとか一定の数字では言い表せない面白さがいっぱい詰まっております。そして永井さんのイラスト構成や色使い、タッチにもイラストならではのテンポ感が存在します。ですので音に映像をジャストに合わせるのか? 少しだけズラしたほうが気持ちよいのか? そのチョイスを1/24秒で追い込む作業をしていく事でお二人の作品の奥深さを再発見できた気がして、本当に幸せな時間でした。この作品が発表されたのは過ぎ去った過去ですが、その魅力は今なお眩しい!