作詞家・松本隆が2020年に作詞活動50周年を迎えることを記念し、トリビュートアルバムが2021年初夏に発売することが決定した。
本日より特設サイトが開設され、サイト内ではファンの心に残る1曲やフレーズを募集するアンケート企画がスタートした。
1970年に伝説のロックバンド「はっぴいえんど」のドラマーとしてデビューして以来、これまで400組近くのアーティストに2100曲以上の歌詞を提供。
シングルの総売り上げはおよそ5000万枚、ヒットチャート1位を記録した楽曲は50曲以上、と多くの人々の心に様々な風を吹かせてきた松本隆の言葉たち。
日本の音楽史に数々の金字塔を打ち立ててきた松本隆の作詞活動50周年を記念して、2021年初夏に日本コロムビアよりトリビュートアルバムの発売が決定した。
本日より特設サイトが開設され、HP内ではファンが「最初に出会った松本作品」「心に残る松本作品とそのフレーズ」やそれにまつわるエピソードを募集するアンケート企画がスタート。
アンケートを投稿する際の参考に、松本隆がこれまで作詞をした2,000曲以上の作品のリスト(随時更新中)が掲載されている。
アンケート締め切りは2021年1月31日までとなっており、集計された楽曲やエピソードはトリビュートアルバムの初回限定盤に封入される特典『風街マガジン(仮)』に掲載される予定だ。
現在制作中のトリビュートアルバムへの参加アーティストは今後、特設サイトで順次発表されるとのこと。
時を超えて愛される松本作品にふさわしく、幅広い世代のトップアーティストたちが参加予定だ。
【プロフィール】
松本 隆 まつもと たかし
1949年7月16日 東京都生まれ。
作詞家。ロックバンド「はっぴいえんど」の元ドラマー。
港区立青南小学校卒業、慶應義塾中等部慶應義塾高等学校卒業、慶應義塾大学商学部入学。
生まれ育った青山を基点として、多感な時期に多くの時間を過ごした乃木坂や麻布、六本木や渋谷を「風街」と称し、心の拠り所として愛している。
1968年に細野晴臣が掛け持ちしていたバンド「バーンズ」のドラマーとして活動中に小坂忠、柳田博義、菊池英二らに細野とともに誘われエイプリル・フールを結成。エイプリル・フールが短期間で解散した後、細野、大瀧詠一、鈴木茂と「バレンタイン・ブルー(後のはっぴいえんど)」を結成。はっぴいえんど在籍中は、つげ義春や永島慎二など『ガロ』系漫画や渡辺武信の現代詩に影響を受けた独特の作風で、都市に暮らす人々の心象風景を「ですます」調で描き、一部に熱狂的支持者を生むとともに、日本語ロック論争の発端となった。五つの赤い風船の「えんだん」で初めて、他のミュージシャンに詞を提供した。
はっぴいえんど解散後はムーンライダーズとして活動する傍ら、作詞家兼音楽プロデューサー業を始める。プロデュース第一作は南佳孝の『摩天楼のヒロイン』。その後、あがた森魚の『噫無情(レ・ミゼラブル)』、岡林信康の『金色のライオン』などのアルバムプロデュースも行う。
アグネス・チャンの「ポケットいっぱいの秘密」で歌謡界に本格進出し、筒美京平作曲で太田裕美が歌った「木綿のハンカチーフ」で作詞家としての地位を確立。筒美京平とのコンビで中原理恵「東京ららばい」、桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」、近藤真彦「スニーカーぶる〜す」などを手掛ける。ミリオンセラーとなった細野とのイモ欽トリオ「ハイスクールララバイ」や大瀧の大ヒット・アルバム『A LONG VACATION』、第23回日本レコード大賞を受賞した寺尾聰の「ルビーの指環」、そして松田聖子の24曲連続オリコン1位のうち、17曲を手掛けるなど、歌謡界で一時代を築き上げる。
その後も薬師丸ひろ子、斉藤由貴、中山美穂、C-C-Bなど多数のアイドル、アーティストに詞を提供。作詞以外の文筆活動も行っており、代表作ともいえる私小説『微熱少年』は、自身が監督して映画化された。
2000年代には自主レーベルを設立し若手の育成に努めながら、KinKi Kids、オリジナル・ラヴ、中島美嘉、藤井隆、松たか子などへ詞を提供。また、ドラマ『のだめカンタービレ』では松田聖子の「ピンクのモーツァルト」を引用し、アニメ『マクロスF』の挿入歌「星間飛行」のヒットなどで新たな世代にも広く知れ渡る。
2017年には「クミコ with 風街レビュー」プロジェクトを立ち上げ、松本隆全作詞&初タッグとなる作曲家たちの作品を収録したアルバム「デラシネ」を発表。第59回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞。
クラシック音楽にも造詣が深く、シューベルトの歌曲集「冬の旅」「美しき水車小屋の娘」「白鳥の歌」に現代日本語訳をつけた。
商品情報
松本 隆 作詞活動50周年記念トリビュートアルバム
2021年初夏リリース予定
特設サイト内でアンケート企画実施中(締め切り:2021年1月31日)