何も考えなくてよかった、 あの頃の「常識」が恋しい。
ああ、 憧れの思考停止……。
雑誌「TVガイド」を発行する株式会社東京ニュース通信社は、 『越境芸人 増補版』(マキタスポーツ/著)を11月5日(木)に発行。 全国の書店、 ネット書店にてご予約いただける。
芸人・ミュージシャン・役者・文筆家と、 ジャンルを“越境”しながら活動を続けるマキタスポーツによる、 渾身のセルフマネジメント論にして、 10年分の評論集。 2018年に刊行された著書『越境芸人』の“増補版”として、 アフターコロナにおけるエンターテインメントのあり方、 表現の主体性と客観性、 そして個人に求められるニューモードについてなど、 新たな提言を書き下ろした新作コラムを追加。
文明社会は、 ルールの網の目をどんどん細かくしてきています。 これは、 新たな常識を作るというより、 それまでの“常識の強化”です。 気にしなくてはいけないことは右肩上がりに増えます。 精度を上げるのはマストであり、 なるべく傷つく因子を取り除いて行いに励む。 それが正義なのです。 でも、 人間の「悪性」はどこにいくのでしょうか? (前書きより)
さらに、 アイドル歌手から俳優まで、 あらゆる分野でトップに立ち、 近年は公演や映画のプロデュースを手がけ、 表舞台と裏方を行き来する“越境”のスペシャリスト、 小泉今日子との特別対談を巻末に収録。
業界を飛び越え、 ジャンルを横断するなかで見えてきた、 定住しないからこそできること。 いまや誰もが生き方の“編集”を求められる一億総表現者時代。 セルフマネジメントだけが身を助ける自己責任社会。 「考えない勇気を持て。 幸福の先を探せ。 頑張るな、 負けろ!とどまるな、 越境しろ!」マキタ式“第三の思考法”にして、 斜め上の日本人論。
雑誌「TV Bros.」でおよそ8年にわたって連載されたコラムが待望の書籍化。