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ギヴン×センチミリメンタル、デビュー後初となるライブをZepp Hanedaで開催!センチミリメンタルは初のワンマンLIVEを発表!

2020.10.02

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TVアニメ&映画『ギヴン』の主役である佐藤真冬を演じた声優の矢野奨吾がボーカルを務め、実際にデビューも果たしているバンド“ギヴン”と、同アニメのオープニング・テーマ&エンディング・テーマ&劇場版の主題歌と劇中歌等を手がけるセンチミリメンタルが出演するライブ「ギヴン-夜が明ける-」。新型コロナウイルスの影響により延期となっていたが、振替公演がZepp Hanedaにて開催された。昼と夜、二回に亙って行われたライブの昼公演のレポートをお届けする。
 
矢野とセンチミリメンタルのパフォーマンスが入れ替わりで展開された構成。センチミリメンタルこと温詞にとっては久しぶりのリアルライブであり、矢野にとっても2回目のライブ且つギターを演奏しながらのライブということで、とてもメモリアルな日となった。加えて、アニメ作品『ギヴン』でつながったふたりということもあり、合間に『ギヴン』の映像が流れたり、矢野と同じく『ギヴン』の主要キャストを演じる声優陣がビデオレターで登場する等、非常に多層的で濃密な約70分だった。
 
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開演時刻になると、低音の効いたビートがパワフルに奏でられる中、矢野が登場。ギターを演奏しながら、まっすぐな歌声を聴かせる「冬のはなし」からスタート。TVアニメ『ギヴン』の劇中歌であり、温詞が作詞作曲サウンドプロデュースを手掛けている曲だが、「冬のはなし」をはじめ、この日披露された曲は、すべて温詞が手掛けた曲であった。そこから雪崩れ込むようにして「ステージから君に捧ぐ」へ。途中、セリフのようなヴォーカリゼーションも聴かせ、歌い手としての幅を見せる。
 
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バキバキのイントロが奏でられ、温詞が登場。「Session」だ。そこから、センチミリメンタルのメジャーデビューシングルであり、TVアニメ『ギヴン』のオープニング曲「キヅアト」へ。多彩なアレンジで緩急をつけながら<君が僕になる 僕が君になる>という強固なメッセージを放つ。
 
温詞が「センチミリメンタルとしての夜明けの歌を次やりたいと思います」と言って、「トワイライト・ナイト」へ。自主制作で作られたシングル曲で、まさにセンチミリメンタルの“はじまりの曲”だ。久しぶりのリアルライブではあるが、温詞のパフォーマンスは実に堂々としたものだった。集まったたくさんのファンも、マスクを装着し、声は出せないながらも、熱心に拍手をしたり、できる限り体を使って熱量をステージに届けていた。
 
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ステージ上のヴィジョンには、アニメ『ギヴン』の主要キャストである、中澤まさとも、江口拓也、浅沼晋太郎、そして、矢野が演じる真冬とバンドを組みながらも恋人同士でもある立夏役の内田雄馬のビデオメッセージが流れる。矢野と温詞が登場し、ともに『ギヴン』を作り上げた4人からのビデオメッセージの質問に応えつつ、延期を経て本イベントがようやく開催されたことへの喜びをわかちあう。
 
ヴィジョンに『映画 ギヴン』のダイジェストが流れ、音楽活動と恋愛感情の間で苦しむ登場人物たちの情景が映し出される。その余韻に重ねるように、温詞が映画の主題歌「僕らだけの主題歌」を力強く歌う。ハンドマイクで軽やかにステージ上を移動し、<それでも生きて良かったって せめて最後に思えますように>と、叫びのような歌を。客席を指さしながら<あなたより大事なもの探してくるよ>と歌うと、いたるところから拳が突きあがる。
 
「へたくそ」では、矢野が「コール&レスポンスの曲だけど、今はまだ会場で声を出せないので、心の声で盛り上がってください」と伝える。サビの掛け声のタイミングで懸命に腕を振る客席の面々。大サビではバンド演奏が止まり、照明が一気に明るくなり、文字通り客席の“心の声”を照らす。コロナ禍において、できる限りライブの一体感を楽しもうという演出が胸を打つ。
 
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映画の劇中歌である「夜が明ける」の映像がヴィジョンに流れ、矢野が演じる真冬による歌詞の朗読が始まる。「夜は必ず明ける」という希望のメッセージが何度か繰り返された後、その希望を拡張させるように矢野が「夜が明ける」を歌う。
 
そこで本編が終了し、拍手を求めるアンコールに応えるべく、矢野と温詞が再び登場。矢野が「いや~幸せやな」と声を漏らし、温詞が「良い笑顔ですね」と嬉しそうに突っ込み、ふたりでこのライブができたことへの幸せをしみじみと噛み締める。
 
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「延期や中止が続いて、ずっともどかしい思いだったんですけど、今日みんなと顔と顔をあわせて音楽と通じてひとつになれたことを嬉しく思います」と温詞が話し、2021年3月5日に初のワンマンライブをTSUTAYA O-WESTで行うことを発表した。矢野も、久しぶりのリアルライブにあたり、周りからの「大丈夫だよ」という言葉が本当に魔法の言葉だった、それによって前に進めたと、感謝の気持ちを真摯に伝えていた。
 
正真正銘のラストはふたりによる「夜が明ける」。前半は交互に歌い、後半はふたり一緒に歌われた。「夜が明ける」には<ほらもうすぐ 夜が明ける だから大丈夫>という確信的な救いのメッセージがある。なかなか終息が見えない状況ではあるが、目の前からダイレクトに放たれたふたりによる<大丈夫>という言葉は、あの場にいた多くの人にとって強い希望として響いただろう。
 
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ギヴン -夜が明ける-

■日時:2020年10月1日(木) 
【昼公演】15時00分開場 16時00分開演 (予定)
【夜公演】18時00分開場 19時00分開演 (予定)
■会場:Zepp Haneda (東京都大田区羽田空港1-1-4 HANEDA INNOVATION CITY内)
 

セットリスト

1.冬のはなし
2.ステージから君に捧ぐ
3.session
4.キヅアト
5.トワイライト・ナイト
6.まるつけ
7.僕らだけの主題歌
8.対落
9.へたくそ
10.夜が明ける
EN1.夜が明ける~コラボVer.~
 
文=小松香里   撮影=Takeshi Yao
©キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会

Live Info.

センチミリメンタル 1st one man live「むかいあわせ」

2021年3月5日(金)
TSUTAYA O-WEST
※詳細は追って発表
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