TOKYO FMをはじめとするJFN38局ネットで2020年5月22日(金)22時00分~23時55分に放送した、 作家・村上春樹氏がディスクジョッキーをつとめる番組『村上RADIO ステイホームスペシャル~明るいあしたを迎えるための音楽』が、 この度「2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 ラジオエンターテインメント番組」において最優秀賞を受賞。
この番組は、 TOKYO FMをはじめとするJFN38局ネットで、 隔月で放送している『村上RADIO』の特別版で、 緊急事態宣言下に、 村上春樹氏から『村上RADIO』番組スタッフへの声掛けを発端として立ち上がった企画。 新型コロナウイルスをめぐる厳しい状況やつらい気持ちを、 音楽の力で少しでも吹き飛ばせたら……そんな村上春樹氏の強い思いに応えての特別番組となった。 なお、 この番組の収録はTOKYO FMのスタジオではなく、 村上春樹氏の自宅書斎で行っている。
緊急事態宣言が発令され、 全国的に「自粛要請」が強まっていた5月。 前月の4月の放送した『村上RADIO』の番組冒頭で、 「音楽や小説みたいなものが、 ほんの僅かでも皆さんの心の慰めになればいいのですが」というメッセージをリスナーに語りかけた村上春樹氏。 若き日にジャズ・バー「ピーターキャット」を経営していた経験を持つだけに、 その言葉は、 店舗が営業できない人たちや厳しい状態に置かれている皆さんのつらい気持ちに寄り添う気持ちにあふれていた。
そして5月4日(月・祝)の「緊急事態宣言の延長」が発表された直後、 番組スタッフに、 「こんな厳しい時節だから、 もしできれば“明日をあかるく迎えるための歌”を集めた番組ができればと思うんだけど」という連絡が入り、 ”明日に希望を持ちたくなるような音楽”の選曲案も送られて来た。 TOKYO FMとJFN38局では、 この村上さんの強い思いと共に、 特別番組『村上RADIO ステイホームスペシャル ~明るいあしたを迎えるための音楽』をお届けした。
通常、 『村上RADIO』は、 TOKYO FMのスタジオにてスタッフと一緒に収録を行っているが、 この特別番組はリモート形式で、 村上春樹氏自身もスタッフと離れたステイホームで自宅書斎にて収録。 外出自粛、 ソーシャルディスタンスが求められ、 それぞれ孤独に過ごす人が多い夜に、 番組を通じて、 明るいあしたを迎えるための音楽とともに、 ステイホームを過ごす時間を共有した。
今回の受賞を受け、 TOKYO FMが運営する音声プラットフォーム「AuDee」では『村上RADIO ステイホームスペシャル~明るいあしたを迎えるための音楽』の特別編集版が聴取可能となっている。(こちらからお聴きいただける)
受賞作品紹介
『村上RADIO ステイホームスペシャル~明るいあしたを迎えるための音楽』
◆放送日時: 2020年5月22日(金)22:00~23:55
◆放送局:TOKYO FM/JFN全国38局ネット
◆出演: 村上春樹
◆提供:DNP大日本印刷
◆スタッフ
プロデューサー:延江浩、 増山麗央(いずれもTOKYO FM)
演出:木村尚志(エフエムサウンズ)
構成:小林浩子(フリー)
演出補:伊藤慎太郎(森のラジオ)